2021/11/01 CADカスタマイズ
今回は、3D CADツール開発サービスの紹介です。
前回の【CATIA編】に続き、今回は【SOLIDWORKS編】ということで、SOLIDWORKSの歯車作成ツールの紹介です。
前回のCADツール開発【CATIA編】についてはこちらから
弊社が開発に携わっている自動車のパワートレインには、非常に多くの歯車が使われています。
歯車の設計では、噛み合いや応力、ノイズなどCAEにて解析を行う為、3Dモデルの準備が必要になります。
しかし、その都度3Dモデルを新規で作成していては、時間がとてもかかってしまいます。
また、歯車の諸元を理解していないと、正しく形状を作成することができません。
自動車に使用される歯車はJIS規格を超える諸元のものもある為、SOLIDWORKSに標準で準備されている歯車の3Dモデルでは対応もできません。
これらの問題を解決するために開発したのが、今回紹介する歯車作成ツールです。
ツールの画面に歯数や穴の大きさなど必要な諸元を入力するだけで、CADの操作スキルが無くても簡単に歯車の3Dモデルを作成することができます。
そして、歯厚の変更やセミトッピングの追加など、JIS規格外の歯車に対応できるようにしました。
また、インボリュート曲線で歯面を描いているため、高精度な歯形形状になっています。
現在、平歯車、はすば歯車の2種類の歯車に対応しており、今後かさ歯車など対応歯車を増やしていく予定です。
この歯車作成ツールを使うことで、必要な歯車の3Dモデルを簡単に準備することができ、モデルの作成工数を大幅に削減できました。
このように、JIS規格を超えた諸元の歯車の場合には、歯車作成ツールが非常に効果的です。
また、必要に応じてお客様にあったカスタマイズ(クラウニングの追加など歯すじの調整、対応歯車の追加など)も可能ですので、お気軽にご相談ください。
今回紹介しました歯車のように諸元によって形状が決まる部品に関しては、CADツール開発が非常に効果的です。
ご要望に合わせてCADツール開発を承りますので、ぜひ一度ご相談ください。
▼実際の動作をこちらの動画で確認できます▼