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デジタルエンジニアリングコラム

2019/05/16 リバースエンジニアリング

ノイズの影響

スキャン時のノイズの影響について少し詳しく説明します。

ノイズとはスキャン時に実物と異なる箇所に出来てしまう不要な点の事です。
主に黒物や光沢が強い物、形状によって直接的にスキャナー受光部に光が戻って来ずに他の箇所で反射した光を撮影してしまっている時、撮り方によってもノイズが発生する場合などがあります。

では、ノイズの影響でどのくらい精度が悪くなってしまうのか一例としてあげます。

実物は板厚が2.95mmの物です(マイクロメータで実物測定)。
今回、いじわる的にノイズを発生させるようなスキャンの撮り方を行いました。
条件として現像液を塗布した上で板厚測定点部分を1ショットで撮影、同一の物、同一測定環境下、同一の実物姿勢、同一測定データ、同一板厚測定点で比較しました。

◆ノイズを含めたデータで測定
scan with noise

◆ノイズを消したデータで測定
scan without noise

ノイズを形状の要素として含めてしまうので、測定結果に影響が出てしまいます。
今回は上図の誤差でしたが、これ以上に精度が落ちてしまう場合もあります。

データ上でのノイズ点の判別は極端に現物から離れている点はノイズだと判断して点を消すという作業ができるのですが、今回のように判別が難しい位の精度で無数にある点群の中からごく一部の点がノイズ点であるという判別は現実的には不可能です。
ノイズ点は消す以外に、データ上である程度は編集ができるのですが、必ずしもそれは100%であるとは言い切れません。

今回はノイズを発生させる撮り方をいじわる的に行ったので、どのデータがノイズであるかが分かっている為、その点群のみをデータ上で消す作業ができました。
しかし、本来はその判別は難しいので、データ上での処理は現実的ではない事が言えます。
したがって、ノイズ発生を抑えるスキャンの撮り方を行う事が最も効率がいい方法だと考えています。

一例としてですが、測定対象物に現像液を塗布し、反射を抑える事で結果的にノイズが発生しにくくなるのでこの手段も有効です。

弊社ではスキャナを取り扱う技能者は十分な訓練期間を経て従事しております。
品質検査において精度を担保して測定する技能は「ただ単にスキャンすればいい」、「スキャナがあれば誰でもできる」というものではなく、その習熟が必要となってきます。

「精度よく撮りたい」とお考えの場合、是非、弊社までご相談いただければと思います。

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