2024/08/30 3Dデータ活用
前回の記事でPDMに関して説明しました。
今回はPLM(Product Lifecycle Management)に関して解説したいと思います。
PLMとは何か?
PLMを一言で言うと「製品管理の手法」です。
つまりは企画~生産、またはサービスに至るまで全てのプロセスを製品のライフサイクルとし、製品を中心に情報管理する手法です。
その手法をサポートするための手段としてPLMソフトウェアが用いられています。
PLMソフトウェアの役割とは?
PLMの機能はPDMとも重複している部分がありますが、PDMがCADデータ管理を主な目的としていることに対し、PLMは製品の管理が目的になります。
そのため、プロジェクト番号、品番、品名、製品がどういった状態で扱われているかなど、製品の情報が管理されます。
製品の情報にはBOMも含まれており、ソフトによってはE-BOM、M-BOMなど様々な視点でのBOM管理が可能です。
また、ほとんどのPLMソフトではファイル管理も可能であり、ソフトによってはPDMと遜色ない製品もあります。
これだけ聞くと、じゃあPLMで良いじゃないかと思う方も多いかと思います。
ここで思い出してほしいのが、以前の記事にもあった「目的が大事」という点です。
PLMにも内包されるPDMの機能は、CADデータを扱う上では多大な効果を生み出すと考えられます。
しかしながら、PLMには含まれる機能が多く、その分関連部署も増え、結果としてコストも肥大化します。
そのため、モビテックでは3D CAD活用のひとつの手段としてCADデータ活用に特化したPDM製品の導入を推奨しています。