COLUMN

デジタルエンジニアリングコラム

2020/12/04 デジタルエンジニアリング

3D CADデータを活用したVRコンテンツ開発への道(第1回)

弊社はこれまで、モデリング、3Dスキャン、リバースエンジニアリングなど、3D CADデータにまつわる技術サービスに取り組んできました。

その他にも、3D CADに関する様々な要望にお応えするべく、3D CADに関する情報収集やお客様へのヒアリングに日々取り組んでおります。
そのような活動の中、弊社では現在3D CADデータの新たな活用方法として、VR技術(バーチャルリアリティ技術)に注目しています。

VR技術とは、ヘッドマウントディスプレイを装着することで、CGなどにより作成した仮想空間の中に没入することができる技術です。

VR1

VR技術に関しては、2016年がVR元年と呼ばれており、4年が経過した現在では、VRに留まらずAR、MRなど様々な技術がものすごいスピードで生まれています。

スマホやタブレットなど、身近なデバイスでも、様々なアプリでVR、AR技術を簡単に体験することができる時代になりました。
また、昨今でのコロナ禍により業務の遠隔化など、様々な働き方改革が検討されており、VR技術に対する期待も一層高まってきていると言えます。

ものづくりの現場でも、実際に教育や開発の場面でVR技術が利用されるなど、VR技術に関するニーズが増えてきていることから、弊社でもVR技術へのチャレンジを開始しました。
今回から数回に分けて、弊社での活動内容についてリアルタイムな情報をご紹介していきたいと思います。

第1回目では弊社で開発しているVRコンテンツのテーマと、必要な開発環境について紹介していきたいと思います。

テーマとしては、題して『時速329km/hを体感せよ!!』です。
弊社が兼ねてより活動していたEVバイク開発プロジェクトにおいて、昨年EVバイクによる世界最高速走行記録(329km/h)を樹立することができました。
※EVバイクプロジェクトに関する情報を知りたい方はこちらからご覧いただけます。

今回作成するコンテンツは、その最高速走行をVR空間上で体験することを目指しています。

VR2

続いて、必要な開発環境について紹介します。

VRコンテンツを開発したり、実行する場合、まず大事なものとしてヘッドマウントディスプレイとハイスペックなPCが必要です。
VRコンテンツでは高解像度で高い描画性能がないとリアルな没入感を感じられません。

特に描画性能が低い場合、自分の動きと視界の動きにずれが生じてしまい、「VR酔い」と呼ばれる船酔いの様な状態に陥ってしまう恐れもあります。

そのため、ヘッドマウントディスプレイの描画性能に適した高性能なグラフィックボードを搭載する必要があります。
弊社では、NVIDIA社が定めた「VR Ready」と呼ばれる認証を参考にしてPCのスペックを設定しました。

ハードウェアが準備できたら、実際に開発を進めるためのアプリケーションを導入します。
弊社では、利用ユーザも多く日本語のドキュメントが豊富な「Unity」と呼ばれるアプリケーションを用いて開発を進めております。


VR3

続いて、コンテンツ上で利用するデータを準備します。

今回のテーマの主役となるEVバイクに関しては、弊社が開発で利用した3D CADデータを流用しております。
ただし、Unityに3D CADデータを取り込む場合、CADデータ形式のままでは取り込むことができません。

そのため、ゲームエンジンと連動する変換ツールの導入を推奨されるのが一般的ですが、それを導入するライセンス料は安くはありません。

弊社では3D CADデータの形式を変換するツールを既に所有しているため、社内で3D CADデータを変換して利用することができました。
また、Unityには「Asset store」と呼ばれるデータ販売プラットフォームが備わっており世界中のクリエイターが作成した高品質な3D CGデータを無料、または有償で簡単に利用することができます。
弊社では、背景データや演出に利用するデータなどを購入し利用しています。

以上、第1回はVRコンテンツのテーマと、必要な開発環境について紹介させていただきました。
次回は実際に開発を進めてみて困ったことや、苦労したことについて紹介していきたいと思います。

第2回の記事はこちらから閲覧できます。

弊社では3Dスキャンやリバースエンジニアリングといったサービスも行っております。
現在この様な技術とVR技術を掛け合わせたサービスも検討しております。
何かお悩みをお持ちでしたら、お気軽にご相談ください。

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