2022/10/05 3Dデータ活用
先回、3Dアノテーション(特徴、嬉しさ)についてお伝えしました。
先回のコラムはこちら
ですが、3D図面を活用している企業は日本国内でごく一部に限られている状況です。
何故、広く活用されないのでしょうか?
それは下記の課題があるのではないでしょうか。
3D図面を作成するためのルール・規定を決める
自動車業界ではJAMA/JAPIAが発行した3D図面ガイドラインや、JIS B 0060(デジタル製品技術文書情報)が制定されています。
しかし、実際に運用するためには企業が取り扱う製品によってルールの詳細を決定しなければなりません。
出図する設計部署だけでなく、生産技術、製造、検査などの部署やサプライヤが3D図面を活用できることが必要になります。
関係者全てで統一したルールや規定をすり合わせ、合意するには期間と労力が必要です。

全ての関係者に正しく情報を伝える
作成した3D図面の情報を関係各署へ間違いなく伝えることが必要になります。
開発の全工程で必ずしも同じ3D CADソフトを使用している訳ではありません。
3D CADソフトに違いがあったとしても、必要な情報を正しく伝えることができるデータ形式の選定、設備の変更が必要になるかもしれません。
部署を跨ぐことで情報が抜け落ちてしまうことや文字化けをしてしまっては大きな問題につながります。

関係する部署の負荷を最適化する
3D図面を導入することで関係者の全てが嬉しさを享受できるわけではありません。
例えば設計部署の業務負荷は増大します。それは、モノづくり全ての情報を3Dデータに付与することが必要になるためです。
設計部署は既存業務から負荷が増大すると考えられます。
その事実をすべての関係者が認識し、増大する負荷の対策を検討する必要があります。
それにはリソースの再配分やCADツール導入による作業効率化などが考えられます。
このように3D図面を作成する際の課題とそれを流通させる際の課題がありそうです。
業界業種ごとに最適な運用方法を構築しなければならないため、一般的に3D図面が活用される日はもう少し先になりそうです。
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