COLUMN

デジタルエンジニアリングコラム

2023/08/31 3Dデータ活用

設計者CAEを設計に浸透させるには?

CAE (Computer Aided Engineering) とは、設計段階において、構造、振動、熱流体などの想定される現象をコンピューター上でシミュレーションすることで、設計の品質とスピードを向上させると共に、試作や試験評価を減らせることから、あらゆる分野の製品開発の現場では必須の技術とされています。

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そのCAEを設計者自らが、想定される現象から解析条件を考え、条件設定し、計算後に結果の妥当性を検証した上でアウトプットするのが設計者CAEというものですが、設計部署でのCAEの活用について、現場からは次のような声をよく聞きます。

・設計の業務が忙しすぎて、CAEを覚える時間がない
・CAEソフトの操作が煩雑でなかなか覚えられない
・CAEの解析条件設定で、単純作業が多く時間が取られる
・CAEの解析理論を理解するのが難しい
・CAEを使わなくても、多少時間はかかるが設計はできてしまう
・操作中に警告メッセージが出て、対処方法が分からず作業がストップしてしまう
・CAEソフトの操作ができる人に、ついつい頼んでしまう

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このように、CAEを活用するメリットを理解しているにも関わらず、目の前の設計業務の対応が優先され、十分な時間を確保できないことが大きく影響し、うまく浸透していないというのが現状と思われます。もったいないですね。

では、どうすれば設計者CAEを設計に浸透させられるのでしょうか?

設計者視点で考えると、設計者CAEを使うメリットを如何にして実感できるか?というのが重要であり、次のキーワードを念頭に置いた新たな技術開発や仕組みづくりが必要になると考えています。

・簡単な操作   (難しい操作と単純な繰返し作業を極力排除する)
・設計品質の確保 (*専任者CAE結果や実験結果と相関がある)
・迅速なサポート (困ったときに気軽に聞けてレスポンスが早い)

これらを実現するためには、まずは設計者が使えることを大前提とした上で、デジタルエンジニアリングやデータサイエンス、及び*専任者CAEの技術力を駆使した新たな設計者CAE運用の仕組みづくりが必要不可欠となるでしょう。

*専任者CAE:解析専任者によるCAEであり、高度な解析技術やソフトを使用し絶対値評価可能

当社は、自動車分野に特化した設計経験者、構造解析や振動解析をはじめとした解析に特化したCAE技術者、また、3D CADやCADツール開発に特化した技術者など、多数在籍しておりますので、設計者CAEに限らず、デジタルエンジニアリングにおけるご興味、困りごとがございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。様々な視点から最適なご提案をさせていただきます。

※当社デジタルエンジニアリングソリューション・サービス事例
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