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社員インタビュー
OUR PEOPLE

機械機構設計

ギヤトレイン設計で
より良いクルマづくりに貢献する

第1要素設計グループ/2002年入社

INDEX

INTERVIEW

ギヤトレイン設計で、静粛性と性能を追求する

入社以来20年以上にわたり、一貫してギヤトレイン(エンジンやモーターの動力をタイヤへ伝える歯車機構)の設計に携わってきました。
ギヤトレイン設計では、強度や耐久性だけでなく、静粛性や快適性も重要な設計要件の一つです。ギヤノイズはクルマの商品価値にも大きく影響するため、設計者として常に振動・騒音課題と向き合いながら製品完成度を高めてきました。
ギヤのかみ合いによって発生した振動は、シャフトやケースなどを伝わり、最終的には騒音として車内外へ伝わります。振動・騒音を低減するためには、ギヤだけを見ていても最適解にたどり着けません。振動や音がどのような経路で伝達するのかを理解し、周辺部品との関係性まで考慮しながら設計を進める必要があります。

また、ギヤは長い歴史を持つ製品ですが、時代とともに設計思想や要求性能は進化し続けています。使われ方や形状が変わればかみ合い率や歯当りなど最適解も変わるため、20年以上携わっていても新しい発見があります。その奥深さこそ、この仕事の面白さだと感じています。

設計と評価を繰り返し、最適解を導き出す

特にギヤノイズ設計では、設計だけでなく評価試験に立ち会う機会も多くあります。
ユニット全体の耐久評価は長期間に及ぶこともありますが、ギヤ単体の評価であれば、試験の様子や結果をその場で確認できるケースも少なくありません。そのため、私自身も評価試験に立ち会い、現物と向き合いながら実際に発生した振動や騒音を確認し、再度設計フェーズに戻って、ギヤの歯形やかみ合い方を見直すなど、改善策を模索していきます。
振動・騒音には数多くの要因が影響するため、一つの変更だけで目標値へ到達することは難しく、実際に3dB、5dBといった目標値になかなか届かず苦労したこともありました。しかし、試行錯誤を重ねながら狙い通りの性能を実現できた時の達成感は非常に大きいですね。
また、幸運なことに歴代フラッグシップカー(メーカーの技術やブランドを象徴する最上位モデル)の開発にも携わる機会に恵まれ、多くの経験を積むことができました。

視点を変えることで、新たな解決策を見つけ出す

20年以上ギヤトレイン設計に携わってきたことで、周囲から相談を受ける機会も増え、開発終盤の厳しいスケジュールやさまざまな制約の中で、「何とかしてほしい」と助っ人として声が掛かることも少なくありません。これまでの経験からある程度の直感的な仮説は立てられますが、それだけで解決できるほど設計は単純ではありません。
そんな時こそ初心に立ち返り、一度ゼロから設計し直すつもりで全体を見直します。現在検討している方向とは異なる視点から考えることで、思いもよらないところに解決策が見つかったり、新しいアイデアが生まれたりすることもあります。
また、後輩から相談を受けた際も、答えだけを伝えることはしません。FTA(故障原因をツリー状に整理・分析する手法)を活用して課題を見える化し、全体像を整理しながら、一緒に解決策を考えていくことを大切にしています。
カン、コツ、失敗経験だけでなく、「考え方」を伝えていくことも、今の私の大切な役割だと思っています。

専門技術を、新たな価値へつなげる

現在所属する部署では、「正常進化」「価値提供」「領域拡大」の3つをミッションに掲げています。私自身も、長年培ってきた設計技術に新しいアイデアやデジタル技術を掛け合わせながら、新たな価値を生み出すことに挑戦しています。

「正常進化」では、デジタル技術を積極的に取り入れ、Pythonを活用した業務効率化やRPAによる自動化を推進してきました。これまで時間がかかっていた作業が短時間で完了し、自動で処理が進む様子を目の当たりにした時は、魔法のようにさえ思えました。長年この分野に携わってきましたが、今でも新たな技術を習得したり、新しい発見があったりする瞬間は本当に面白いですね。
「価値提供」では、これまでの設計経験を活かし、新たな商材開発にも取り組んでいます。
例えば、数年前に企画した「悪品ギヤ」は、狙ったレベルのギヤノイズを意図的に発生させる試作ギヤです。私たちは普段、ギヤノイズを低減する設計に取り組んでいますが、評価や規格検証では、あえてノイズレベルを悪化させた試作品が必要になることがあります。しかし、狙ったレベルでノイズを再現することは、静かなギヤを設計するのと同じくらい難しく、多くの時間とコストを要します。
そこで、狙い通りのノイズを効率よく再現できる商材を開発したことで、開発初期の課題発見や評価の効率化、コスト削減につながる新たな提案が可能になりました。
さらに現在は、新たな社内プロジェクトを立ち上げ、20代の頃から抱いていた夢でもあるK4GP(軽自動車による10時間耐久レース)への参戦を実現し、現在も継続して挑戦を続けています。有志メンバーとともにHEV耐久車両の設計・製作に取り組み、業務で培った技術や知見を活かしながら、「作りたいもの」、「表現したいもの」、そして「技術者が本当に面白いと思うもの」を車両に込め、自らハンドルを握っています。このような挑戦を後押ししてくれる会社には心から感謝しています。
これまで、ギヤトレイン設計者としてユニット単体ではなく、「我々はクルマを設計する」という視点を常に意識して仕事に取り組んできました。その考え方や、長年培ってきた設計経験は、現在のプロジェクトにも確かな土台として活かされています。

これからも専門技術を磨き続けることはもちろん、新しい技術やアイデアを積極的に取り入れながら、新たな価値を生み出せるエンジニアであり続けたいと思っています。
また、新しい技術や改善活動で得た知見は周囲へ共有し、チーム全体の技術力向上や組織の活性化にもつなげていきたいです。

DAILY SCHEDULE

とある1⽇のスケジュール

9:00

出社・メールチェック

自社拠点に出社後、メールやスケジュールを確認。

10:00

チームミーティング

進行中のプロジェクトについて、チーム内で進捗確認。

11:00

プロジェクト業務

顧客へ検討結果の報告。

12:00

昼食

13:00

プロジェクト業務

顧客との打ち合わせや相談内容のヒアリングに集中。

17:00

妄想タイム

「次にやってみたいこと」を自由に想像する時間。
アイデアがときには新規プロジェクトの起点になることも。

18:00

プロジェクト業務

設計検討、スケジュール作成等の実務作業。

19:30

退社

帰宅後は「耐久レース」に向け筋トレ&ジョギングで体力づくり。

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