開発専門企業であるモビテックには、研修の他に、将来を見据えた新領域へのチャレンジやノウハウの蓄積などを目的としたモノづくりの場である『社内プロジェクト』があります。
本クロストークでは、社内プロジェクトで挑戦を続けるお二人から、挑戦を続ける原動力について語っていただきました。
本クロストークでは、社内プロジェクトで挑戦を続けるお二人から、挑戦を続ける原動力について語っていただきました。
MEMBER
K.S.
ソリューション技術グループ
2000年入社
N.K.
デジタルエンジニアリンググループ
2008年入社
エンジニアの挑戦を後押しする
社内プロジェクト制度。
K.S.
業務で一緒になることはあるけど、社内プロジェクトについて話をするのは久しぶりですね。最近の社内プロジェクトは順調に進んでいますか?
N.K.
お陰さまで、6年前から社内プロジェクトに挑戦するようになって、気づけば今回のプロジェクトで4つ目。今取り組んでいるものも、今年度で一区切りを迎えます。まずは、それを何とか形にして残したいのですが、その一方で次はどんなことに挑戦しようかと、ワクワクもしています。
K.S.
それはちょっと気が早い(笑)。6年で4つのプロジェクトにチャレンジしたのは、すごいですね。6年前に社内プロジェクトに興味を持ったということは、EVバイクプロジェクトの存在も当時知っていました?
N.K.
もちろん知っていましたよ。ただ、EVバイクプロジェクトが始まった2011年は私も入社して3年目だったので、日々の業務をこなすことに精一杯でした。だからこそ、恥ずかしながら「誰かが、何か、すごそうなことしているな」という認識で。
EVバイクの発起人って、K.S.さんでしたよね。
EVバイクの発起人って、K.S.さんでしたよね。
K.S.
そうです。
モビテックは完成車メーカーや自動車部品メーカーに対する開発支援に長年取り組んできたけど、自社製品を持っていなかったので、自分たちの技術力を見せられるものをつくりたいとかねてから考えていたんです。そんな中、当時リーマンショックで世の中が不景気になっていく中、モビテックも技術力で必要とされ続けるために『自社の技術力を目に見える形で示せるような、何か新しいことをやろう』という声があがってきたタイミングでもあったんです。
そこから、具体的に案を出していくにあたって、将来の電動モビリティに使われるであろう『EV』に着目。新しい技術への挑戦として、EVバイクのプロジェクトを立ち上げました。そして、どうせ挑戦するなら、毎年アメリカ(※)で開催されるスピードトライアルで「世界最高速記録」樹立を目指そうと、壮大な目標に挑みました。
(※)アメリカ ユタ州 ボンネビル・ソルトフラッツで開催される「ボンネビル・モーターサイクル・スピード・トライアル(以下、BMST)」
モビテックは完成車メーカーや自動車部品メーカーに対する開発支援に長年取り組んできたけど、自社製品を持っていなかったので、自分たちの技術力を見せられるものをつくりたいとかねてから考えていたんです。そんな中、当時リーマンショックで世の中が不景気になっていく中、モビテックも技術力で必要とされ続けるために『自社の技術力を目に見える形で示せるような、何か新しいことをやろう』という声があがってきたタイミングでもあったんです。
そこから、具体的に案を出していくにあたって、将来の電動モビリティに使われるであろう『EV』に着目。新しい技術への挑戦として、EVバイクのプロジェクトを立ち上げました。そして、どうせ挑戦するなら、毎年アメリカ(※)で開催されるスピードトライアルで「世界最高速記録」樹立を目指そうと、壮大な目標に挑みました。
(※)アメリカ ユタ州 ボンネビル・ソルトフラッツで開催される「ボンネビル・モーターサイクル・スピード・トライアル(以下、BMST)」
N.K.
そういう背景があったんですね。プロジェクトは順調に進んだんですか?
K.S.
今だからいえるけど、全然(笑)。最初は「真っ直ぐ走ってスピードを出すだけだから簡単」なんて思っていたけど、結果は惨敗。目標の300km/hに対して、初号機の記録は半分にも満たない157km/hでした。車両の重量バランスやジオメトリーの重要性を、初号機を通して実感したかな。
その後、弐号機では、技術的に足りない部分は協力企業、研究機関など、いろいろな方々にご協力いただきながら、開発を進めていきました。試行錯誤の末、2018年に弐号機が完成して、国内のテスト走行ではまずまずな仕上がりだったんですが、渡米しBMST2018に参戦したところ、約300km/hという超高速走行時に発生した横揺れが原因で車両が転倒。ライダーの怪我と車両故障により、レース2日目にして大会をあとにすることとなりました…。
その後、弐号機では、技術的に足りない部分は協力企業、研究機関など、いろいろな方々にご協力いただきながら、開発を進めていきました。試行錯誤の末、2018年に弐号機が完成して、国内のテスト走行ではまずまずな仕上がりだったんですが、渡米しBMST2018に参戦したところ、約300km/hという超高速走行時に発生した横揺れが原因で車両が転倒。ライダーの怪我と車両故障により、レース2日目にして大会をあとにすることとなりました…。
N.K.
まずまずな仕上がりと自信もあったからこそ、この結果は辛かったですよね。

K.S.
そうなんだよね。自信を持って送り込んだ弐号機だったからこそ、BMST2018を最悪の結果で終えることとなったのは、とても悔しかったです。だからこそ、「ここで諦めるわけにはいかない」という気持ちで、前を向けたような気がします。
BMST初挑戦から5年、軽量化したCFRP(ドライカーボン)製のカウルを纏い、横揺れ対策のため、足回りのセッティングを煮詰めた車両でBMST2019参戦。この大会で悲願のFIM(国際モーターサイクリズム連盟)が認定するワールドレコード樹立を勝ち取りましたね。プロジェクトが始動してから目標を達成するのに、8年で、やっと自分たちの「技術」がカタチになった瞬間でした。
BMST初挑戦から5年、軽量化したCFRP(ドライカーボン)製のカウルを纏い、横揺れ対策のため、足回りのセッティングを煮詰めた車両でBMST2019参戦。この大会で悲願のFIM(国際モーターサイクリズム連盟)が認定するワールドレコード樹立を勝ち取りましたね。プロジェクトが始動してから目標を達成するのに、8年で、やっと自分たちの「技術」がカタチになった瞬間でした。
社内プロジェクトが刺激になり、
次々と新しいアイデアが!
K.S.
N.K.さんは、何がきっかけで社内プロジェクトを始めたの?
N.K.
私が社内プロジェクトに興味を持ち始めたのが、ちょうどEVバイクプロジェクトが完遂した2019年ごろ。兄から譲り受けたゲーム機でVRゲームに触れたことがきっかけでした。ゲームの世界に自分が入り込んだような没入感に衝撃を受けて「この技術を自分たちの仕事にも活かせないだろうか」と考えたんです。当時、私は客先でCADの困りごとを解決するCADツール開発をしていました。CADという枠から出て、もっと自由な発想で、面白いものが作れないかと考えていたときに、出会ったのがVRの世界でした。これなら新しいものが作れるかもしれない!と上司に相談。「それなら社内プロジェクトとしてやってみたら?」と上司からのアドバイスもあり、話が進んでいきました。
K.S.
それでうちのEVバイクチームに相談に来たんだね。
N.K.
そうです。VRで実現したいアイデアはいくつかあったのですが、やはり社内でもインパクトのあったEVバイクプロジェクトとコラボできないかと。そこで「329km/hの世界」を体験できるVRコンテンツを作ろう、という発想になりました。
K.S.
ちょうど転倒して傷だらけになった車体も残っていたので、それを使えばよりリアルな体験コンテンツが作れるだろうな、と話したのを思い出します。
2年かけてコンテンツを完成させて、展示会に出展したと思うけど、手応えはどうでした?
2年かけてコンテンツを完成させて、展示会に出展したと思うけど、手応えはどうでした?

N.K.
あのときは、ありがとうございました。
ただ、初めての試みだったので、時速329kmを体感するために、視覚、振動、スピード体感を実現するのは、正直大変でしたね。
プロジェクトがカタチになった頃、コロナ禍も落ち着いてきたので、2021年に名古屋で開催された展示会に出展。実物のバイクにまたがってVRゴーグルを着けると、世界記録を達成した際の走行映像が流れる。映像に合わせて、車体に仕込んだ送風機から風を吹き付け、車体の振動、走行状態に合わせてコントローラを振動させるなど、リアルを感じさせる工夫もしました。
お陰さまで、多くの方に足を止めていただき、手応えも感じることができました。
ただ、初めての試みだったので、時速329kmを体感するために、視覚、振動、スピード体感を実現するのは、正直大変でしたね。
プロジェクトがカタチになった頃、コロナ禍も落ち着いてきたので、2021年に名古屋で開催された展示会に出展。実物のバイクにまたがってVRゴーグルを着けると、世界記録を達成した際の走行映像が流れる。映像に合わせて、車体に仕込んだ送風機から風を吹き付け、車体の振動、走行状態に合わせてコントローラを振動させるなど、リアルを感じさせる工夫もしました。
お陰さまで、多くの方に足を止めていただき、手応えも感じることができました。

K.S.
私もまさかEVバイクがこんな形で次のプロジェクトにつながるとは思っていなかったので、N.K.さんから相談を受けたときは嬉しかったですよ。N.K.さんはVR以降も、次々と新しいプロジェクトに挑戦してるよね。
N.K.
一度やってみて「意外とやれるな」「こんなに会社が協力してくれるんだ」と分かってからは、止まりませんね(笑)。特にVRやARの進化はとてもスピーディで、いろいろと調べていくうちに「あれもやってみたい、これもやってみたい…」とアイデアが尽きないんです。その後、2つ目のプロジェクトでは「VR空間を使ったCAD教育」、3つ目では「ARグラスを使った設備のメンテナンス支援」、そして現在は「小規模インダストリアルメタバースのアプリケーション開発」と、毎年のように新しいプロジェクトに取り組んでいます。
チャレンジすることに価値がある。
社内プロジェクトから得られるもの
K.S.
N.K.さんはアイデアマンですね。その原動力はどこから来るんですか?
N.K.
私はとにかく「面白いことをやるのが好き」なんです。そのチャレンジに、会社が予算をつけて、後押しをしてくれる。本当に恵まれた環境だと思っています。そういうK.S.さんも、また新しいことに挑戦していますよね?
K.S.
EVバイクで「電動」というテーマに一区切りがついて、「次にくる技術は何か?」と考えた時に、燃料電池(FC)に行きついたんだよね。水素をエネルギーとするFCカートの開発プロジェクトを立ち上げて、今年で2年目。1年目は技術的な課題に取り組んだ後、2年目からは社外のデザイナーの方にも参加してもらってデザイン性をブラシュアップ。今は最終段階で、近い将来に展示会に出そうかと考えているところです。
N.K.
社内プロジェクトに取り組む楽しさって、何だと思いますか?
K.S.
さっきN.K.さんが言っていた通り、挑戦できることかな。自分のやりたいことを会社が後押ししてくれるのは私も恵まれた環境だと思っています。
あとは社内プロジェクトを経験したからこそのつながりも、楽しさの一つ。たとえば「VRプロジェクトで習得した開発環境の知見が、まったく別の顧客案件のソフトウェア開発で役立った」とか、「普段の業務では経験できない展示会出展を通じて、視野が広がった」とか、「部署の垣根を越えた横のつながりができた」とか…ね。
あとは社内プロジェクトを経験したからこそのつながりも、楽しさの一つ。たとえば「VRプロジェクトで習得した開発環境の知見が、まったく別の顧客案件のソフトウェア開発で役立った」とか、「普段の業務では経験できない展示会出展を通じて、視野が広がった」とか、「部署の垣根を越えた横のつながりができた」とか…ね。



N.K.
確かに。もっと若手の皆さんにも、社内プロジェクトに参加する魅力を知ってもらいたいですね。
K.S.
モビテックのビジョンは「ADVENTURE with IDEA and TECHNOLOGY(アイデアとテクノロジーで、冒険する)」だからね。
まずはいろんなことに「興味を持つこと」。自分のアンテナに引っかかったものに対して、「これって面白そう!」とか「何かできないかな?」と考えることから、すべては始まると思います。幸い、今は昔と違って少人数でも開発を始めやすい環境が整っているので、実際に挑戦しやすくなっていると感じています。
あと大切なのは、一度スタートしたら「最後までやりきること」かな。社内プロジェクトは仕事の一部ではあるけど業務外活動なので、モチベーションを維持する大変さもあります。
上手くいくことばかりじゃないし、活動時間の制限もあるから、プレッシャーもあると思います。でも、そこを乗り越えてやりきった先には、大きな達成感と自分自身の成長が待っていることは、私が保証します!
まずはいろんなことに「興味を持つこと」。自分のアンテナに引っかかったものに対して、「これって面白そう!」とか「何かできないかな?」と考えることから、すべては始まると思います。幸い、今は昔と違って少人数でも開発を始めやすい環境が整っているので、実際に挑戦しやすくなっていると感じています。
あと大切なのは、一度スタートしたら「最後までやりきること」かな。社内プロジェクトは仕事の一部ではあるけど業務外活動なので、モチベーションを維持する大変さもあります。
上手くいくことばかりじゃないし、活動時間の制限もあるから、プレッシャーもあると思います。でも、そこを乗り越えてやりきった先には、大きな達成感と自分自身の成長が待っていることは、私が保証します!
N.K.
そうですね。私たちが繰り返し、プロジェクトに挑戦する姿からも、社内プロジェクトの魅力は伝わるのではないでしょうか。
挑戦しようと一歩を踏み出し、社内プロジェクトとして承認されれば、個人では買えないような機材や設備も、会社が投資してくれます! 毎年のようにプロジェクトを提案していますが、頭ごなしに「NG」と言われることはありませんよ。もっと「冒険」してみたら?とむしろ、テーマの堅さをつっこまれるくらい(笑)。
こんなに社員の挑戦を応援してくれる会社は、そうそうないですからね(笑)。「チャレンジしてみたいことがある」「自分の情熱を形にしたい」…そんな方は、ぜひモビテックの扉を叩いてみてください。
挑戦しようと一歩を踏み出し、社内プロジェクトとして承認されれば、個人では買えないような機材や設備も、会社が投資してくれます! 毎年のようにプロジェクトを提案していますが、頭ごなしに「NG」と言われることはありませんよ。もっと「冒険」してみたら?とむしろ、テーマの堅さをつっこまれるくらい(笑)。
こんなに社員の挑戦を応援してくれる会社は、そうそうないですからね(笑)。「チャレンジしてみたいことがある」「自分の情熱を形にしたい」…そんな方は、ぜひモビテックの扉を叩いてみてください。
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