2021/10/29 NV事業
今回はハンマリングによる自動車の伝達関数調査を紹介します。
伝達関数は振動の伝えやすさを表す指標であり、加振装置で発生した力と加振する試供品に設置したセンサーで測定した振動や騒音の関係から求めることが可能です。
伝達関数は2020年12月25日に紹介した振動の伝達経路解析にも活用でき、振動問題の解決をするうえで重要な指標の一つになります。
今回は国産自動車メーカー2社を対象に同じ車種でエンジンとパワープラントのみが違う各2台の計4台を参考に伝達関数の違いを調査します。
ガソリン車、ハイブリッド車共に振動の伝達経路になるナックルから座席取付位置にあたるシートレールまでの伝達関数を比較します。
伝達関数を比較した結果、A社B社共にガソリン車とハイブリッド車で伝達関数が異なることがわかります。
この結果により、振動伝達経路の一部が変化している可能性があります。
特にB社についてはガソリン車よりハイブリッド車の伝達関数が明確に低くなっており、振動が伝わりにくい構造になっている可能性があります。
次回はシートレールの加振では伝達関数の差がわかりにくかったA社の自動車を参考に変化点を詳しく調べていきます。
「ハンマリングで振動特性を調査してほしい」「社内の人員だけでは必要なハンマリング試験がまわせない」などありましたら、お気軽にご相談ください。