入社後一貫して、パワートレイン開発を指揮するプロジェクトマネジメント業務に携わるF.R.さんにインタビュー。入社後の仕事内容・仕事の面白み・やりがいなど、幅広くお話頂きました。

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F.R.
モビリティ技術部
2008年入社/新卒

 

入社後一貫して開発プロジェクトのマネジメントに携わる

大学が機械工学専攻だったこともあって、機械部品や工業製品の開発に携わりたいと思い、就職活動をスタートしました。より絞り込んでいく中で、大学時代から自動車が好きだったこともあり、自動車の開発に必ず携われるモビテックに惹かれ、入社を決意しましたね。

入社して新入社員研修を受けた後、部署配属されましたが、そこから一貫してプロジェクトマネジメント(以下、PM)業務に携わっています。正直、開発職として、部品の設計検討や図面を描くことのイメージが大きかったのと、入社当初からマネジメントに携われると思っていなかったので、PM業務に配属直後は多少のギャップはありました。

業務の大半はマネジメントですが、製品全体として成立しているかを確認するのもPMの仕事です。具体的には、オートマチックトランスミッション(以下、A/T)の中にも様々な要素があるので、ギヤやケース、ハウジングなど、それぞれの要素が条件を満たしているのかを確認した上で、A/Tが車両メーカーからの要望を満たしているのかを見ていきます。また、各部品を組んでA/Tにする際の注意点などを図面に書いて伝えることもPMの担当領域なんです。そうした場面では図面を描くこともありますね。

開発の最初から最後までを指揮するからこそ、無事量産開始したタイミングの喜びはひとしお

PMでは、開発プロジェクトを円滑に進めるための舵取りをする、司令塔のようなポジションを担います。新製品の開発を期日(車両メーカーと握った期日)までに進められるよう、最初から最後までプロジェクトに関わっていきます。

プロジェクトは2・3年のものが多く、その期間に様々なステップが存在します。どういう製品にするかを検討する”企画”があり、そこから具現化していく”製品設計”・試作品を用いた”製品評価”・量産するための”生産準備”等、節目節目で目標・基準を満たしているかの確認をして、量産スタートを迎えます。このように一つのプロジェクトでも、ステップが多数存在するので、入社後はまず、PM業務の一部を担当し、約3年をかけてプロジェクトの全行程を習得、510年をかけてPM業務の経験を積んでいきます。次第に点で理解していたものが繋がり、線になることで、全体像が分かるようになっていきます。

ーー計画通りに進まないことはありますか?

それは、ありますね。だからこそ、計画段階で様々なリスクを考えて、根回しをしたり、バッファを設けることで各期日に影響しないようにスケジュールを組んでいます。トラブルの内容も、経験を積むことで対応方法・軌道修正手段などのノウハウも蓄積されてくるので、判断できるようになりますし、経験が未熟な時も先輩から助言をもらったり、知恵をかしてもらうことで対応してきましたよ。

量産開始前に、最終チェックをする節目があるんですが、そこで私たちも量産開始OKを示す書面を作成し、承認を得たタイミングは、達成感がありますね。開発の最初からずっと携わり、計画・管理をしているからこそ、開発期間を経て無事量産スタートした時は、経験した苦労を思い出し、安堵と喜びに浸れる瞬間です。

エンジニアとして社会人として成長を実感できる、もっと成長を求め、挑戦し続けたい

私たちの組織では、100以上の開発プロジェクトを担当しています。私自身も20プロジェクト程を並行して進めている状態です。こうした豊富に経験を積める環境だからこそ、エンジニアとして、社会人として成長を実感できることが働き続けている理由かなと思っています。
PM職は、とても幅広い知識が必要とされる仕事なんです。自動車や設計的な知識は勿論ですが、国際規格や法規制、利益・コスト、英文読解など、多岐にわたります。経験に比例して、マネジメントスキルや専門知識が身についていくことが実感できる仕事だと思っています。

先程、20プロジェクトとお伝えしましたが、プロジェクトの規模には大小が存在します。開発規模が大きなプロジェクトは、部品の開発などがあり検討領域が広がるため、得られる経験も多く、私自身の成長に繋がります。そうした意味でも、開発規模が大きなプロジェクトの経験をもっと積極的に積んでいきたいですね。
こうしたPMスキルは、様々なモノづくりの場で活かせるものだと思っていますので、他の製品開発のPMにもチャレンジしてみたいという気持ちもあります。これまで一貫してPM業務に取り組んできましたが、まだまだ道半ば。挑戦し続けたいですね。

――就活生へのメッセージをお願いします。

私自身も学生時代を振り返ると、リーダーシップを発揮する場面も多かったので、そうした強みが現在の業務に活きていると感じています。
PMは、多くの関係者を巻き込み、司令塔を担うポジションだからこそ、学生生活を振り返り「コミュニケーションをとるのが好きな方」、「チームで協力しながら目標に向けて取り組んだ経験がある方」、「リーダーシップを活かしたい方」等にマッチしたポジションだと思っています。そうした皆さんにお会いできることを楽しみにしています。

Profile

F.R.
モビリティ技術部
2008年入社/新卒
大学では機械系を専攻。新卒で入社して以来、一貫してパワートレインの開発プロジェクトを指揮する、プロジェクトマネジメント業務を担当している。