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MITSUHIRO
MUGISHIMA

麦島 光弘

駆動技術部 第4設計グループ
2006年 中途入社

建築業界からの転職

幼い頃に住宅の模型を見る機会があったため、モノづくり=建築物というイメージを持っていました。また、小学生時代から図工や工作が好きであったため、将来はモノづくりに関わる仕事に就きたいと考えていました。だから、必然的に大学では建築系を専攻。特に、建築設計に携わりたいと考えていたため、大学院にも進学しました。
就職では、工場の建屋や商業施設などの大型建築物を扱う企業に入社。設計職を希望していましたが、まずは現場を知るという方針のもと、施工管理に配属されました。しかし、現場が忙しいという事もあり設計部署への異動の話は、3年経過した時点でもありませんでした。そのため、やはり設計職に携わりたいという思いから転職を考えるようになったのです。また、忙しさゆえに休日出勤が多く、週1日休みという環境であったり、残業も見込残業制で実際の残業時間と乖離していたりと、就業環境に対する将来的不安が高まってきたことも、転職への後押しとなりました。

転職活動では、主に建築系の設計職に携われる企業を探してはいましたが、就業環境のことも踏まえて、途中から建築関係に固執せず「設計職に携われる」「モノづくりができる」という観点で、他業界にも視野を広げて活動をしていた時に見つけたのがモビテックです。
モビテックとは、転職者向けの合同企業説明会で初めて出会いました。募集職種が設計職であったこと、未経験者の採用を行っていたこと、土木建築業界出身者が活躍している実績があったこと、研修や教育制度が充実しており未経験かつ異業界出身者である自分から見ても安心できる内容であったこと、土日休みかつ休日出勤がほとんど無かったり、見込残業制ではなく残業時間に対して全て残業代が支払われたりと、就業環境や福利厚生面も大きく改善できることなど、魅力に感じられる要素が多かったため、モビテックへの転職を決意しました。

難しい問題だからこそ乗り越えたくなる

クラッチ、ブレーキなどの変速機の内部構成部品の設計を担当しています。
入社後、まずは導入研修を受講し、その後配属部署にてOJTを受けました。ギヤトレインの場合は、オートマチックトランスミッションの構造を知ることが重要になります。そのため、断面図や速度線図、トルク分担についてOJTを通じて理解を深めていきました。
その後は、応用新製品向けのプロジェクトを中心にギヤトレイン部品の設計を担当してきましたが、そもそも応用新製品向けのプロジェクトとは何かというと、既存のモデルをベースに、他車種への展開や品質改良、コスト低減などを目的とした開発です。逆に新規で開発するものを基本新製品と呼んでいます。応用新製品向けのプロジェクト内容として、原価低減(Value Analysis 以下VA)に向けた開発があります。例えば、工法を変更することでコストを低減できる場合があります。具体的には、ある金属部品に対し切削加工を加えて2段階で製造していた部品に対し、鍛造やプレス加工のみの一発で製造できれば加工費が低減できたり、生産スピードを向上させられます。
しかし、切削加工より鍛造やプレス加工は加工精度が劣るため、相手部品との兼ね合いからどこまで精度を緩和できるのかを検討する必要があります。また、工法を変えれば製品の性質も変わるため、評価、耐久についても検討する必要があります。そもそもVAのアイテムは工法変更だけでなく、材質変更、形状変更、精度緩和、表面処理など複数存在し、その中から最適解を見出す必要があります。
また、品質問題に対する開発もあるため、様々な情報、多岐にわたる知見が求められます。だからこそ、常に勉強し続ける必要があるため、努力が求められる仕事だと思います。
更に、一つのプロジェクトのみを担当するのではなく、同時に最低でも5つ、多い時だと10前後のプロジェクトを担当するため、時間管理の難しさ、苦労も大きいです。

今までで一番大変だったのは、入社5~6年目の時に犯した失敗です。量産立ち上げ間近のタイミングで行った最終試験で、今までの試験では一度も壊れなかったギヤが、なんと破損してしまったのです。当然、この状態だとOKは出ません。しかし、残された時間は2週間。まずは、調査室に破壊面の調査を依頼し原因を特定させました。原因は、作りにくさからくる製造時のばらつきによるもの。今までは、ばらつきが問題ない範囲のもので試験が行われたため、不具合が表面化しなかっただけでした。時間的にも内容的にも、チームメンバーだけでは解決できない状態であったため、先輩や知見を有した関係者にも助けてもらい、何とか期限内に解決することができました。かなり追い詰められた状況だったからかもしれませんが、やり遂げた時の達成感は今でも忘れられません。
また、この失敗で学べたことは大きかったと思います。それまでは、卓上での設計計算だけで品質を考えていました。しかし、実際は生産側の事情や能力も含めてモノづくりなのだということを、身を以て理解する機会となりました。この経験があるからこそ、本当の意味でモノづくりの難しさを踏まえた設計が、今できているのだと思います。

やる気を本気に変えてくれる

2014年から11人のメンバーをまとめるチームリーダーというポジションを任され、2018年からはマネージャーとして更に多くのメンバーをまとめながら設計業務に取り組んでいます。
世間一般では、中途入社の場合、なかなか責任あるポジションは任されないと思います。ましてや未経験で入社した場合は、特にそうだと思われます。しかし、モビテックは新卒入社、中途入社、未経験者、経験者などは関係なく、如何に努力し技術者として成長できるかが問われます。そのため、分け隔てなく平等にチャンスがあり、個人の成長をきちんと評価してもらえる環境です。建築業界出身かつ未経験で入社した私は、そんな環境があったからこそ、努力し続けることができたのだと思います。

入社して10年以上経過しましたが、入社当時と比べて自分自身だけでなく、モビテック自体も大きく成長したと感じています。成長できた背景に、社員の声に耳を傾ける企業文化があった点も影響していると思います。例えば、当社には社内プロジェクト活動というものがあります。既存技術のレベルを向上させたい、新たな技術領域に対応できるようになりたいという社員の声から生まれたものです。目的、目標が明確で、かつ会社が目指すベクトルと一致していれば、様々なことにチャレンジさせてくれます。そして、失敗も成功も含む様々な経験を通じて、本人も会社も成長できるのだと思います。今現在私自身もチャレンジしたい事があり、準備を進めています。挑戦を通じて、今後も技術者として、社会人として成長していきたいと思います。

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自動車が好きから自動車を仕事に

水谷 覚 駆動技術部 第1設計グループ 2008年 新卒入社

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