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ETSUYUKI
HATTORI

服部 悦之

駆動技術部 第3設計グループ
主任
2009年4月 新卒入社
(大学 理工学部 電気電子工学科)

モビテックだから叶えられたわがままな想い

就職活動時の企業選択条件として譲れなかったものは、『車』の『開発』に携われるかという点。『車』or『開発』ではなく、あくまで『車』&『開発』という条件を叶えられるかがポイントでした。
自動車産業が盛んな愛知県に生まれ、親も自動車関連で働いている環境で育った私にとっては、欲張りなのかもしれませんが、『車』の『開発』に携わるというのは、必然的な条件となりました。

企業研究を進める中で出会ったのがモビテック。説明会の時点で『車の開発職に絶対携われる』と言ってもらえる企業がほとんどなかった中、当社は『車の開発職しか募集していない』と明確に言われた点が入社の決め手でした。
また、自動車開発職に携われるだけでなく、開発の依頼元企業も大手自動車メーカー、部品メーカーのみであり、自動車開発に携わりながら、日々最先端の技術に触れて高い技術力を吸収していける環境だと感じた点も入社を決めた大きな要因です。

誰もが心地よく運転できる自動車への追求

研修終了後、オートマチックトランスミッション(以下A/T)の制御・適合を担当する開発部門に配属されました。配属直後は、開発上で必要なデータや帳票類などをチェックする業務からスタート。具体的には、過去の不具合でNGとなったパラメータやデータ、情報などが、現状の開発に用いられていないかチェックし、設計ミスを未然に防止する業務です。右も左もわからない中で、この業務を担当していたため、当時は無我夢中で取り組んでいましたが、今振り返ると、この業務を担当したからこそ制御開発の流れや業務の中身、データ、情報の種類などをスムーズに理解することができたのだと思います。

その後、入社3年目で初めて制御ロジックの設計を担当しました。
制御ロジックの設計というのは、誰がどんな風に運転したとしても、ドライバーが意図した通りの走行を実現させる自動変速システムを構築すること。言うなれば、乗り心地を追求し、快適性を提供する設計です。
ドライバーは多岐にわたります。男性、女性、若年層、高齢層、運動性能を求める方、静寂性を好む方、高速走行が多い方、街乗りがメインの方など、自動車の乗り手、使われ方は本当に様々です。しかし、誰がどんな風に運転したとしても、乗り心地に対し満足感を得てもらう必要があります。また、A/Tの運動性能だけでなく、耐久性や燃費も満たさないといけません。そのため、矛盾した要求も多数存在します。そんな条件下であっても、何とか最適解を見出し成り立たせるのが、自分達制御設計者の役割だと思っています。

最適解を見出すためには、卓上で数値だけを検討すれば実現できるものではありません。実際に自分自身で車に乗り、何度もテスト走行を行い、様々な角度から走行パターンを検証していきます。走行後は、性能を比較し、A/T用のECUのパラメータを再調整し、また走行テストに挑みます。乗り心地という人間の感覚に対し、数値を巧みに操作し実現していくこの業務は、苦労の連続です。だからこそ、自身が開発に携わった車が街を走っているのを見たり、雑誌などのメディアに取り上げられているのを見たりした時は、とても感慨深いものがあります。
あと、車が好きでこの業界に入った私としては、市場に出る前の車に乗れることも、この仕事の面白さであると思っています。車両メーカーによって求めているモノが違うため、車両メーカーの要望に対し出来る限りすり合わせていくことは、苦労することも多いけど、自分のような車好きな人にとっては、面白みとやりがいを得られる仕事だと思います。

今の性能を満たせば良いのではない

安全で快適なドライブ環境を提供していくためには、安全面を考慮した設計は必要不可欠です。A/Tの構成部品の中には、動力伝達を操作するクラッチやギヤ段を形成するためにブレーキが搭載されています。どちらも摩擦材が用いられていますが、走行距離が多くなれば摩耗していきます。摩耗した摩擦材では、摩耗する前と同様の性能は出せません。摩耗レベルによっては、変速が遅かったり、変速が出来なかったりします。そのため、制御システムで摩擦材を掴むための油圧を上げるなどし、A/Tの特性を多方面からみてロジックを構築することで、安全で快適な乗り心地を実現していきます。

制御ロジックの設計では、多くの知識が必要です。大学では、電気電子工学を専攻していたため、C言語、アルゴリズム、PID制御、フィードバック制御などの知識はありましたが、不足していた知識も多数ありました。部品形状を把握するためには機械製図を理解していないといけないし、ロジックを構築するためには運動力学や各種物理方程式などの理解も必要となります。動力源であるエンジンも絡むため、パワートレインに関する知識も身に付ける必要があります。覚える知識や業務が多岐にわたるため、正直大変な業務だと思います。だからこそ、任される業務が増えた時は、認められた嬉しさで満たされます。自己成長欲が高い方には向いている業務かもしれません。

後輩を育てるというやりがいを感じて

私は現在要素開発グループにおいて、主任というポジションで業務に携わっています。そのため、後輩育成なども担当しています。私自身が後輩に知識や技術、ノウハウを教えたりすることが好きであり、また自分の部下達が成長し活躍しているのをみるとやりがいを感じるタイプなので、今後は更に注力していきたいと考えています。

そもそも、当社は技術者の集団であるため、個々の成長は必須です。しかし、個の力だけでは限界があります。いくら頑張っても2倍、3倍という成果にはつながりません。けれども、個が集まり組織で取り組むことで、個では実現できない成果を達成することができると考えています。そのためにも、まずは個々のレベルアップに取り組み、そして組織で制御開発にチャレンジし、今まで以上の成果を実現できればと考えています。

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父の影響で好きになったバイクと機械

上野 恵 駆動技術部 第4設計グループ 2011年 新卒入社

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