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YOSHIHISA
OTA

太田 佳寿

電装技術部 第4W/Hグループ
2008年 中途入社

30歳で決めた異業種からの転職

実家が自営業を営んでいたため、自分は将来家業を継がなければいけないと幼い頃から思っていました。それ故に、大学も家業に関連性のある土木工学科を専攻。大学卒業後も土木関連の企業に就職しましたが、自分で決めた道ではない事にずっと違和感がありました。そして30歳になった時、葛藤はあったものの、自分で選んだ道を歩みたいとの思いから一大決心し、転職する事にしました。

転職活動の軸としては、以前から自動車関係の仕事に興味を持っていた事と、土木設計の経験が3年程あったため、自動車業界の設計職を軸に転職活動を行いました。そんな中、見つけたのがモビテックでした。モビテックは自動車部品の開発・設計に必ず携われる事に加えて、担当する部品に特化した導入研修や入社後のフォローアップ講座などの充実した教育制度があるとの事。自動車業界に関しては、知識も経験も無い異業種からの転職だった自分にとって、それは非常に魅力的で入社の決め手になりました。

入社後、自動車部品のワイヤーハーネス(以下W/H)メーカーの中で開発部署に在籍した後、かねてからの希望であった設計部署に異動し、現在もそれに従事しています。働き始めの頃は当然ながら分からない事だらけでしたし、自分と同年代の社員とのキャリア差を強く感じていたため、その差を少しでも埋めようと必死でした。入社の決め手になったフォローアップ講座にも積極的に参加しました。先輩エンジニアが講師となり、業務に繋がる貴重な知識を、経験を踏まえて分かりやすく講義して下さるので、期待以上にありがたいものでした。また日々の業務で疑問を持った際、自社のメンバーや派遣先の方々にいつでも相談できる環境が整っていたため、安心して業務を行う事ができました。

一朝一夕では身に付かない仕事

現在は自動車メーカーに出向し、客先内受託チームの一員としてW/Hの経路設計に携わっています。経路設計とは、自動車内においてW/Hが何処を通り、何処に固定し、どのような外装材を使用するかを決めていく業務です。言葉で表すと簡単そうですが、実際には単純に決まりません。車両品質を確保するために定められた様々な要件を、全てクリアした経路にする必要があるためです。例えば、ドアの開閉部分であれば防水性、エンジンルーム内であれば耐熱性も考慮して設計します。他にも、走行時に発生する振動の影響を検討したり、シートやドア、ステアリング等の可動する部品にW/Hを配策する際は、可動の影響によりW/Hが断線しないかの検証も行います。加えてW/Hは大部分が手作業で造られているため、製造現場の造りやすさも重要となり、製造要件を理解した上での設計が必要となります。

更に、W/Hの事だけ知っていれば設計できるものではありません。W/Hはボデーに固定されたり、シートの下やインパネの裏など車のあらゆる場所を通っています。したがって、ボデー設計、内装設計(シート・インパネ等)、電装設計(バッテリー・ECU等)など、様々な部品の設計要件の確認も必要となり、またそれらの設計担当者と調整・折衝する事も重要な業務となります。その他、W/Hの構成部品には板金や樹脂・ゴム製品も存在するため、それらも含めた幅広い知識が必要となる大変な仕事です。2~3年では到底一人前になる事はできません。

しかし、大変な仕事であるが故の喜びも当然あります。経路設計は1人で車両全体を設計するには範囲が広すぎるため、部位ごとに担当エリアを分割、車両によっては10名以上の人員を配置し、それを一つのチームとして設計が行われます。したがって、経路を成立させるための課題、悩み、苦労が多ければ多いほど、やり切った時の達成感は大きいですし、その達成感を、苦楽を共にしたチームメンバーと共有できる喜びも感じる事ができます。

W/Hの業務に携わって9年が経ちました。それでもまだ技術者として足らない知識、身に付けなければならない能力は沢山あると感じています。そして今後、電気自動車や自動運転技術等が普及していくにつれて、W/Hに求められる技術・品質も変化していくと思われます。その変化に的確に対応し、自身の技術力の向上を心掛け、将来的には知識や経験に裏打ちされた革新的なアイデアを出す事ができる技術者を目指していきたいと思っています。

受託業務の拡大に向けて

現在所属しているチームは、弊社にとって初めてW/H設計業務を客先内で受託したチームになります。受託を開始して3年が経ちました。私は受託開始当初からのメンバーとして所属しています。最初は苦労の連続でしたが、個々のメンバーの頑張りと、その技術力を組織としてまとめる事によって弊社の存在価値を顧客に認めて頂き、受託業務を軌道に乗せる事ができました。受託開始当初は3名で経路設計のみを担当していましたが、現在は8名に増員し、経路設計と回路設計を担当しています。
今後も、チーム内の個々の技術力の向上と組織力の強化を図る事で顧客からの更なる信頼を獲得し、受託業務拡大へ繋げていきたいと考えています。そして、現在は部分的な設計業務の受託にとどまっていますが、将来的には車両単位での設計業務の受託が可能となる体制を構築していきたいと思っています。

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未経験から技術職への挑戦

深津 宏美 駆動技術部 技術開発グループ 2008年 中途入社

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