【前編】高専OB×採用担当対談~高専の実践で得たモノづくりの知識が礎に~

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新卒で入社し、現在はワイヤーハーネスの経路設計を担う高専卒のエンジニアと、採用担当者のお二人にインタビュー。前編では、当社を知ったきっかけや、お二人の関わり、高専で学んだ知識がどのように活きているのかなど、ざっくばらんにお話いただきました。

Index

K.R.
電装技術部
2018年入社/新卒(高専卒)
K.H.
人事部
2006年入社/中途

好きなものの設計を仕事にしたい。その想いでここまで来た。

――お二人の出会いはいつ?印象は残っていますか?

K.R.(高専OB) :最初にお会いしたのは、高専フェアでしたよね。

K.H.(採用担当):そうだね。フェアが始まって一番最初に座ってくれたので、よく覚えています。それこそ、前列の左側に座ってくれたってことまで覚えてますよ(笑)

K.R.(高専OB) :そんなことも覚えてるんですか(笑)就職活動を意識するようになってから、漠然と設計を仕事にできたらと考えるようになって。幼いころから自動車には興味があったので、本格的に考えていく中で、やはり好きなものを設計できたらいいなと思うようになり、自動車の設計に興味を持つようになりましたね。そんな時に、当時のクラスメイトからモビテックの話を聞いて、フェアでは真っ先に話を聞きに行きました。

――地元を離れることに抵抗はありませんでしたか?

K.R.(高専OB):自動車の設計を軸に企業を探していた時点で地元という選択肢がなかったですね。地元を離れる抵抗はなかったですし、家族とも相談の上、背中を押してもらいました。住めば都って言いますし、腰を据えて働けています。住宅補助制度などの福利厚生については、内定までの段階はもちろんのこと、その後の内定者フォローでも説明を受けていたので、不安に感じることはなかったです。何よりも、「好きなことを仕事にできる」「自動車の設計に携われる」を第一に就職活動に臨んでいたので。

K.H.(採用担当):当時、フェアや会社説明、その後の選考と関わる中で、Kさんの設計に対する動機の高さに感心していました。ただ、入社前の段階で聞いていた自動車への興味レベルが、想像以上だったので、入社後いい意味で驚かされましたね。サーキットで走らせる車の本気ぶりに、こんなに好きだったの?!って(笑)

K.R.(高専OB):振り返ってみると、入社前の段階では、自動車への想いよりも、モノづくりや工作が好きだというエピソードをメインで話していたかもしれないですね。実際には、今でも暇さえあればサーキットに走りに行きます。ドライブが好きというより、サーキットを走ることが好きなので、有休をとると「今回はどこへ走りに行くの?」と聞かれるほど周囲に知れ渡っています。入社当初とは違って、今は子供もいますので、ファミリーカーとサーキット用の車で使い分けていますよ。

――入社後、お二人が関わる機会はありますか?

K.R.(高専OB):入社後、毎年何かしら顔を合わせてますよね。高専OBとして採用活動に関わるようになって、それこそモビテックとの接点となった高専フェアに企業側の立場で参加したこともありましたし、今年の夏は高専インターンの運用を任されていたので、様々な場面で会ったり話したりしてますね。

K.H.(採用担当):確かに、毎年関わってますね。入社前から動機が明確でしっかりしていましたが、経験を積む中でよりエンジニアらしさに磨きがかかったと、毎年会うからこそ変化を感じます。今年は高専インターンの構想から実施まで担当してもらいましたが、安心して任せられました。

自動車業界の第一線で設計ができていることを日々実感。

――入社してから、ギャップを感じることはありましたか?

K.R.(高専OB):私は、入社後の配属希望調査でワイヤーハーネス(以下、W/H)を選択したので、配属先決定後はW/Hに特化した専門教育がスタートしましたし、研修を通して必要な知識を叩き込まれているので、配属後にギャップを感じることはなかったですね。それよりも、ほんとに自分が自動車業界の第一線で設計ができているんだと、実感する日々でした。実際、今でもそう思います。

ワイヤーハーネスを知ることで、車に搭載されたシステム・仕組みが理解できる。

――入社前からワイヤーハーネスに興味があったんですか?

K.R.(高専OB):正直なところ、高専フェアで話を聞くまでは、パワートレインに興味がありました。機械系出身ということもあり、製品のイメージが持てたのと、学んだ知識分野が活きそうという点が興味を持った理由でした。その時点では、W/Hは電気分野というイメージが強かったですね。

K.H.(採用担当):いつから、気持ちに変化があったの?

K.R.(高専OB):最初の変化は、高専フェアでSさん(W/Hのベテラン技術者)と話したときです。それまで知らなかったW/Hの仕組みや自動車全体に張り巡らされていること、W/Hを知ることで車に搭載されているシステムを理解できるという話を聞いて、興味を持つようになりました。

高専フェアや会社説明を通して、入社前の時点でW/Hにも興味を持つようになっていましたが、気持ちが決まったタイミングとしては、やはり入社後の研修を通してですね。

高専での実習で得た知識・経験が、礎になっている。

――当初、電気分野というイメージがあったワイヤーハーネスですが、実際に高専(機械)で学ばれた知識は活きていますか?

K.R.(高専OB):機械系の考え方は通ずる部分が多いので、相手のボデー形状を見たり、自分がプロテクタ・ブラケットの設計をする時に、材料力学や荷重のかかり方など、力学的な考え方は活きています。

また、学生時代に様々な実習を経験したからこそ、切削や鋳造、溶接、プレス加工などの機械加工の知識を実践を通じて得ているので、自動車部品がどう作られているのかをイメージし、気を付けなければならない要件を予測できる、これは強みだと思っています。

K.H.(採用担当):まさに、私たちが高専生を積極的に採用している理由です。機械系に限定したことではなく、電気電子や制御、情報等、どの専攻分野であっても、高専での豊富な実験・実習で得た知識やノウハウ、論理的思考力は、開発エンジニアとして働くうえでの強みとなります。エンジニアとして歩み始める原点に、そうした実践での経験・知識があるからこそ、自然と作り手を意識した設計ができるのだと思っています。

K.R.(高専OB):W/Hは、限られた空間において、いろいろな部品をよけながら経路を確保する必要があるので、相手の部品の作り方をイメージできるからこその提案ができたり、相手の設計変更を予測した検討をすることができるんですよね。

――高専卒エンジニア×採用担当者対談の≪前編≫はここまで。

前編では、当社を知ったきっかけやお二人の関わり、高専で学んだ知識がどのように活きているのかなどのお話を伺いました。後編も準備中!後編では、より仕事内容に切り込んで、現在の仕事内容ややりがい、将来目指す姿、就活生へのメッセージをお伝えいただく予定です。乞うご期待

Profile

K.R.
電装技術部
2018年入社/新卒(高専卒)
高専(本科)の機械系出身。モノづくりの上流工程に携わりたいと工業高校(電子機械)から高専(機械)へ編入。幼少期から車に興味を持ち、現在の趣味もサーキット走行という程の車好き。入社後は、ワイヤーハーネスの経路設計を担当している。
K.H.
人事部
2006年入社/中途
入社後一貫して、人事採用業務に従事している。