電動車に特化した技術力で、事業を拡大していく。

  • HOME
  • 記事一覧
  • 電動車に特化した技術力で、事業を拡大していく。
ワイヤーハーネスの開発に10年以上携わり、担当領域を極めてきたスペシャリスト:W.A.さんにインタビュー。開発エピソードや仕事のやりがい、今後の目標についてお話頂きました。

Index

W.A.
電装技術部
2009年入社/中途

設計者として向き合うべきは、図面ではなく現場の人。

私は時代に先駆け、電動車に特化した設計をしてきました。電動車とは、バッテリーに蓄えた電気エネルギーを車の動力のすべて、又は、一部として使い走行する自動車のことを指しますが、私が担当するのは、主にハイブリッド自動車(PHEV、HEV)や電気自動車(BEV)です。これらの電池パック内のワイヤーハーネスの設計、そして、PHEVやBEVについている充電ケーブルの設計をしています。

具体的には、まず、CAD上で色々なパーツがひしめく自動車の内部に電線をどう通していくかを描いていきます。もちろん一発でうまく通せることは、まずありません。色々なパーツがあって各担当者にはこうしたいという思いがあるので、話し合いを重ねながら、どう通すか最適な経路を決めていくんです。調整するためには、相手部品の設計要件を知る必要があるので、色々な部品の知識も得ていかなければならない仕事でもありますね。

無理難題に応えていくことが、この仕事のやりがいだ。

ワイヤーハーネスは曲げたり隙間をぬう事ができるので、簡単に他のパーツをよけて設計できると思われがちなんです。そのため、最後の最後まで、各所から「どうにかなりませんか?」と言われることもよくあって。でも、一つの部品をよけて配線すると経路が長くなるので、コストや重量等、新たな問題が出てきます。ワイヤーハーネス側で考えなければならないことは多く、簡単なことではありません。ただ、無理難題に応えることができれば、それは楽しさに変わるんです。難しいからこそ楽しい。無理難題を解決していくことは、この仕事のやりがいや喜びだと私は感じています。

自動車の開発では、試作車をつくるフェーズが3回くらいあります。ここでワイヤーハーネスの現物も搭載されていきます。ワイヤーハーネスは手作業で組付ける部品なので、生産時の組付けやすさを考えていくのも私たちの仕事です。

出てくる課題は、他のパーツとの折り合いや組付けのし易さだけではありません。例えば、水害などで水没した際、HEVの電池パックにあるワイヤーハーネスのコネクタに水がかかってしまうと、漏電して発火する恐れがありました。解決するには、全て防水構造にするのが一番簡単です。実際、今の車種では全て防水仕様になっていますが、その当時は、限られた期間の中で接続先のECU及び、コネクタを防水にすることが難しく、防水カバーを付けて対応していくしかありませんでした。

ECUにワイヤーハーネスを繋げる際には、どうしてもその防水カバーを貫いて繋げなければならないのですが、貫いたところから水が入ってしまうとコネクタに水がかかり発火の原因となります。なので、ワイヤーハーネス自体にシール性能を持たせた設計をしました。実際に水に沈めるなど、簡易的な評価もしつつ、試行錯誤しながら進めていきましたね。納期が短い案件でしたが、納期だけでなくコストの条件も満たし、無事対応できたことは、その後の自信に繋がりました。

さらに専門性を高め、事業拡大を図る。

本当に色々なことを考えながら電線を通していくので、設計者の考え方によって形は変わります。他の人が同じ仕事をしても全く同じものが出来上がるとは限りません。綺麗に配線しても、ごちゃごちゃと配線しても正解。でも、見た目が綺麗なワイヤーハーネスは組付けも分かりやすいし、同じ正解でもより良いものだと私は思っています。

これまで10年以上、電動車の電池パックのワイヤーハーネスに特化した設計をしてきて、最近、充電ケーブルまで担当範囲を広げてきました。まず私が充電ケーブルのように新しい領域に飛び込んでいって、内容や要件を理解した上で、周りのメンバーに浸透させていく。組織力の強化を見据え、私がこれまでに培った技術力、ノウハウを後輩たちへ継承していけるような環境づくりに取り組んでいきたいと考えています。

将来的には、さらに電動車領域の受注を増やし、事業を拡大できたらと思っています。

Profile

W.A.
電装技術部
2009年入社/中途
高専(本科)の機械系出身で、卒業後はモビテックの同業他社に就職。もっと違う世界も見てみたいと思いサービス業などを経験するも、やはり自動車の仕事に戻りたいと思い、モビテックに入社した。