COLUMN

デジタルエンジニアリングコラム

2020/11/12 3Dスキャン・リバースエンジニアリング

TRITOP、Artec Leo 新設備導入しました

この度、3Dスキャン、リバースエンジニアリング分野において、新たな設備を導入しました。
GOM社のTRITOP、Artec社のArtec Leo、Geomagic Wrap のライセンスを追加増設しました。

少し、ご紹介したいと思います。

◆TRITOP
TRITOP

「光学式3D座標測定」が可能です。
TRITOPを使用する事で、空間上にXYZの座標値を持った3D点が作成できます。
この3D点を使用し、既に所有している高精度3Dスキャナ(ATOS5)と一緒に活用する事で、従来よりも更に高精度に3Dスキャンが出来るようになりました。

特に、自動車や金型、航空機のような大きいモノ、樹脂部品のような薄板品への3Dスキャン時に効果を発揮します。
又、3D点の座標値を取得するので、従来の門型三次元測定機に乗らず品質検査が出来なかった大きな治具、大きな製品の品質検査にも活用できます。

Tritop2
Tritop3

「静的変形測定」が可能です。
例えば、恒温槽内での加熱前と加熱後の変形変位量、荷重が入った時の試験前後の変形変位量、変位方向を計測できます。
3D点を計測する事でその点が、どこから、どこに、どれだけ、移動したかを計測し、3D点に対するカラーマップ表示も可能です。

Tritop4

◆Artec Leo
ArtecLeo

赤外線光源を使用しているので、白色LED光源では難しかった、昼日中の太陽光直下屋外での3Dスキャンが可能になりました。

高精度3Dスキャナではありませんが、3Dスキャンスピードは圧倒的に早いので、精度がそこまでいらないモノには工数( = 金額)で還元できます。
駆動ユニットの車両搭載設計検討用、車両衝突試験前後の変形、大型設備の品質検査、プラント工場の配管計測など中距離レンジの3Dスキャナとしても活用できます。

ハンドヘルド式で出張計測用としても持ち運び易いので、今まで機材を社有車に積込んでの国内移動であった出張計測が、新幹線に機材を持込んでの移動も可能になりました。

又、カラーテクスチャ(色情報)を3Dスキャン時に取得できるので、VR、CGなどのゲーム業界での活用もできます。

屋内であれば一定の色情報は取得できますが、照明環境が整っていないと色情報が上手く取得できない場合もあります(あくまで、どこまで拘るか次第ですが・・)。
フォトグラメトリ、ZbrushなどのCG系ソフトと一緒に活用する事で色情報の再現性については解消できます。

動的スキャンも可能になりました。
1秒間に最大80フレームのシャッターを切る事が可能で、余り早い動きは可視化できませんが、今まで見えなかった「モノの動き」を3Dスキャンする事で動的可視化が可能になりました。

Tritop6
Tritop7

◆Geomagic Wrap (ライセンス追加増設)
以前、ご紹介した「リバースエンジニアリングソフト、CADソフト」で、Geomagic Wrapの優位性をご紹介しました。

リバースエンジニアリングにおいて非常に役に立っているソフトで、社内でも人気があり、使用においてはライセンスの取り合い??になっていました。
この度、ライセンスを追加増設する事で、業務対応力も上がりました。

Tritop8

3Dスキャナは短距離、中距離、長距離レンジでカテゴリが分かれ、それぞれ向き・不向きがあります。
対象とするワークややりたい事によって、機材の選定、技術的アプローチを変える必要性があります(万能な機材は世の中には存在しません)。

今回導入した機材を活用して、弊社の強みである「リバースエンジニアリング技術」において、技術サービス対応可能領域が広がりました。
こんな事できないかな?と思われる事があれば、お気軽に弊社までお問合せ下さい。

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