2024/11/01 3Dスキャン
今回は、スキャンするために重要な参照点シール(ポイントシール)の必要性など役割について、ご紹介します。
初めて3Dスキャナの活用または導入検討されている方の参考になれば幸いです。
【参照点シールとは?】
3DスキャナGOM Scan1は、プロジェクタにて投影された縞模様をカメラで撮像して3Dデータとして取り込みます。
センサーカメラに写らない裏面やセンサーカメラの画角に入りきらない部位は、複数回に分けてスキャン(測定)します。
その複数回に分けて取得したデータを、デジタル上にて合成するための目印として参照点シールを貼っておきます。
【参照点シールは、何処に貼るの?】
測定範囲内で、測定物をどの角度から見ても、参照点が5~10個ほど見えるように参照点シールを貼ります。
参照点シールを測定したいワーク(モノ)と、ワークを固定する治具や回転テーブルの台座などに不規則(まばらに)に貼っておきます。
スキャンしたデータの合成は最低3個の参照点で可能ですが、多めに配置することで、参照点不足の回避や、合成の安定化などスキャンの作業性を向上させることができます。
【参照点の役割】
GOM Scan1参照点シールの役割は、大きく分けて3つあります。
①測定データの合成:表面の色々な角度からスキャンしたデータを参照点シールを基準に合成する。
②ワーク裏表の合成:表面と裏面のそれぞれでスキャンしたデータを3Dデータにする際に参照点シールを基準に合成する。
➂その他の用途:測定中の振動などにより測定ワーク(モノ)が動いた時などのエラー検知に作用します。
【参照点シールの種類】
3DスキャナGOM Scan1の参照点シールは、3種類ありセンサーカメラのサイズにより参照点シールのサイズを使い分けます。
推奨は、400レンズは、3mm 、200レンズは、1.5mm 、100レンズは、0.8mmのサイズの参照点シールを使いますが、ソフト(ZEISS Inspect)の設定により組み合わせて使うことも可能です。
今回は、以上になります。もう少し詳しく聞きたいなど、ご要望等ありましたらお気軽にGOM Scan1体験会へエントリー下さい。
次回は、GOM Scan 1にてスキャン操作をご紹介します。