2025/01/10 3Dスキャン
GOM Scan1は、ドイツ規格であるVDI / VDE2634 Part3に基づいた非接触の3Dスキャナーになります。
今回は、「GOM Scan1の信頼性について」弊社の測定環境にて精度検証を行いましたので、その結果をご紹介します。
初めて3Dスキャナの活用または導入検討されている方の参考になれば幸いです。
【GOM Scan1の性能】
センサーレンズは、MV100レンズ、MV200レンズ、MV400レンズの3種類があり測定範囲が異なります。
3種類 全てのセンサーレンズは、600万画素です。
ソフトウェアは、ZEISS Inspect Optical 3D Proです。
【検証方法】
標準器を接触式 三次元測定機CMMにて測定した結果と3DスキャナGOM Scan1にて測定した結果を比較します。
標準器は、ZEISS製 PSAを用いて距離精度(球中心間距離誤差)を評価します。
①基準の値となる接触式三次元測定機は、JCSS認定された校正機関にて行います。
※JCSS(Japan Calibration Service System)とは、日本の計量法を根拠とした校正事業者の登録制度でISO/IEC17025の規格に準拠している校正機関です。
➁GOM Scan1での測定は、複数方向からスキャンし合成した球形状測定データになります。
GOM Scan1センサーレンズMV400にて3回測定した結果は、159.971の球中心間距離で最大0.025mmの偏差でした。
今回は、MV400レンズの測定検証結果をご紹介しましたが、MV200、MV100も同様に校正を行う事により測定機器としてご利用いただけます。
最後に、3Dデータ化する際に再現したい形状の細かさや測定範囲によって使用するGOM Scan1のレンズを選定する必要がありますが、精度検証の結果を把握した上で、点では無く部品全体の傾向を短時間で確認できる3Dスキャンデータは非常に有効な手段かと思います。
今回は、以上になります。
もう少し詳しく聞きたいなど、ご要望等ありましたらお気軽にGOM Scan1体験会へエントリー下さい。
また、弊社ではものづくりのノウハウを活かした3Dスキャンサービス、アフターサポートも充実した3Dスキャナの販売も行っております。
ご用命の際は、ぜひ下記リンクよりご依頼ください。