2024/12/13 3Dスキャン
GOM Scan1を活用して、3D CADデータが無くても寸法測定および検査をする事ができます。
ソフトウェアは、GOM Scan1付属のZEISS INSPECT Optical 3Dです。
ご紹介する内容はGOM Scan1でスキャンしたstlデータをデジタル上で検査します。
良否判定は、2D図面(設計図)から寸法公差、幾何公差を反映させる事により評価する事ができます。
初めて3Dスキャナの活用または導入検討されている方の参考になれば幸いです。
【stlデータ_ダイレクト測定(その1)】
①スキャンしたstlデータに平面を指定し、XYZ座標を指定します。
➁測定したい部位(今回は、X平面の外側の寸法:a)を測定します。
I-Inspectの左下の「幾何公差のクイック作成」の一覧から「寸法(独立方式)」をクリックします。
➂「寸法検査(独立方式)」のダイアログが表示されますので、測定したい要素(平面1,2)を選択します。
次に、設計値および公差を記入してOKするだけです。
平面間(1⇔2)の最大距離と最短距離が検査されます。
他にも、平均値などダイアログ内の計算方法を変更する事により測定値が取得できます。
※設計値:87.50±0.1
※測定値:最大距離は87.54、最短距離は87.45となり、検査結果は良好です。
【stlデータ_ダイレクト測定(その2)】
「幾何公差のクイック作成」以外にも、「ノギス機能」を使って指定した2点間ポイントを測定できます。
こちらの設定は、面では無く点間距離になりますのでノギス同様に1ヵ所の測定値になります。
最後に、今回ご紹介した測定項目以外にも様々な項目を検査する事がきますので受入検査や、抜取り検査において活用できます。
また、検査数量や検査項目が多い場合などは、予めマスターファイルを準備しておく事によりスキャンしたstlデータを連続してPDF、CSVファイルとして出力する事ができます。
今回は、以上になります。
もう少し詳しく聞きたいなど、ご要望等ありましたらお気軽にGOM Scan1体験会へエントリー下さい。
弊社ではものづくりのノウハウを活かした3Dスキャンサービス、アフターサポートも充実した3Dスキャナの販売も行っております。
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