COLUMN

デジタルエンジニアリングコラム

2024/06/10 3Dスキャン

【第7回】リバースエンジニアリングによるCAD化するまでの工程について

【第7回 3Dスキャン後のデータ形式およびCAD化の種類】
よく”3DスキャンしたSTLデータを「変換」したらCADで扱えますか?” というお問合せを頂きます。
答えは「NO」です。「扱う」という表現の内容次第ですが、基本はSTLデータをリバースエンジニアリングでCAD化する必要があります。

CADデータのファイル拡張子の代表的なものは、一般的な中間ファイル形式のstp、igs、x_tになります。

リバースエンジニアリングは専用のソフトを使用するため、例えばCATIAへリバースエンジニアリングしたCADデータをインポートする際、ソフトが違うために、3Dの作成履歴がつきません。

又、リバースエンジニアリング作成では、一つの専用ソフトを使用して作成するものもあれば、STLデータの形の複雑さ、ソフトの機能や特性の観点から複数のソフトを使ってCADデータ化する事もあります。

3Dスキャンした直後のデータは点群データになります(firure.9)。
点群データは、ポイントクラウドと呼ばれ、XYZの座標で表現されます。

3dscan7_1

一般的なリバースエンジニアリングでCADデータ化する場合は、扱うソフトにもよりますが点群をポリゴン化して作業して行きます。
代表的には、STLデータになります(figure.10)。

3dscan7_2

CADデータも大きく3つに分類され、代表的なものはオートサーフェスモデル(figure.11)、フルリバースモデル(figure.12)、ハイブリッドモデル(figure.13)になります。
※ figure.11~figure.13は、弊社での呼称とさせていただきます。

3dscan7_3

3dscan7_4

3dscan7_5

今回は以上になります。
次回は、 「リバースエンジニアリングによるCADデータの完成度レベル」 と題しまして、CAD面の特徴をご紹介させて頂きますのでご期待下さい。

<前回記事:【第6回 3Dスキャン後のSTLデータの活用】

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