COLUMN

デジタルエンジニアリングコラム

2024/03/08 3Dスキャン 3Dプリンター

【第4回】スキャンデータをそのまま3Dプリンタで試作したいについて

【第4回 3Dスキャン後のSTLデータの活用】
今回は、前々回の第2回でご紹介した事例(E):「3Dプリンタで試作したい」についてをご紹介させて頂きます。

近年、3Dスキャンに関するお問合せを頂く内容で多いのが
「3DスキャンすればSTLデータになるのでそのまま3Dプリンタで試作ができますよね?」
という内容です。

確かに可能ではありますが、その前にSTLデータの編集作業が発生します。
3Dスキャンは、光が届かない・光が戻って来ない・形状が読み取れないなどの部位ではSTLデータ上でデータが欠損することがあります。

また複雑形状や奥まった箇所が多い部品であれば特に欠損の箇所が多く発生します。
そして、残念ですが欠損があるデータでは3Dプリンタでの造形ができないのです。
従ってSTLデータの欠損部分を穴埋め処理する作業が発生します。

欠損状態によっては、STLデータからリバースエンジニアリングを行って一度CAD面化してからそれを再度STLデータに戻す作業が発生する場合もあります。

このように3Dスキャン後のSTLデータがあれば、何でも3Dプリント造形が可能だと思うのは大変危険なことであることを認識して頂けたら幸いです。

3dscan4_1

今回は以上になります。
次回は事例(K):「金型を現場で職人さんが修正したので元のCADデータへその修正部位のみをフィードバックしておきたい」について、より具体的な内容をご紹介させて頂きますのでご期待下さい。

<前回記事:【第3回 3Dスキャン及びリバースエンジニアリングの活用場面】

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