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2015/03/06 EVバイクプロジェクト

EVバイクプロジェクト ~Vol.10 フレーム開発について~

皆さんこんにちは、評価グループの田井中です。

今回は、製作中のEV(電動)バイクの「フレーム開発」について紹介します。
ちょうど一年前に市販フレームの流用を断念し(EVバイクプロジェクトvol.6参照)、そこから一年の長きにわたり、フレームの検討を行ってきました。

最初に考えたのはベースとなるフレームです。
これは、ライダーを依頼しているマルマスモーターサイクルラウンジのボンネビルレーサー2000APS-PG(ハーレーをベースとしたレース車両)を参考にする事で、ボンネビルで走行実績のあるフレームを基準に検討しようと考えました。
まず、マルマスマシンの寸法を測定させて頂き、3Dモデルを作成し、強度解析を実施。さらに、シャシダイナモでの性能テストに同行させて頂き、フレームの歪量測定を行いました。

マルマスさんのマシン EVバイクプロジェクト ~Vol.10 フレーム開発について~2 EVバイクプロジェクト ~Vol.10 フレーム開発について~3

これで、基準ができましたので、次は我々のマシン(EVバイク)のフレーム検討です。
最高速仕様のフレームを検討する上で重要なのが、強度・搭載・レギュレーションの3つです。
強度は電動バイクでの使用条件を考慮しながら、マルマスマシンの応力以下になるように設計しました。
搭載は世界記録更新の為、少しでも多くのバッテリが搭載出来るよう、何度も形状検討を繰り返しました。
そして、レギュレーションですが、これは初期段階での確認不足により、後でEV車両の特別要項として、バンク角が45度必要ということが分かり、大幅なレイアウト変更が必要となりました。
その為、一時は記録を更新できるマシンの製作は不可能ではないかと、あきらめかけた程です。
しかし、皆でいろいろと意見を出し合い、数十パターン以上のレイアウトを検討して、ようやく成立する形状に至りました。

EVバイクプロジェクト ~Vol.10 フレーム開発について~4 EVバイクプロジェクト ~Vol.10 フレーム開発について~6

最後に生産性の検討です。
まず、レース用バイクのフレームを一から製作できる調達先を探すのに苦労しました。
最近の市販バイクはアルミダイキャスト製が多く、パイプフレームを溶接して一から製作するとなると、限られた数の会社でしか作れません。
さらに、量産のバイクは溶接用の総治具を作って製作するのですが、一品物を総治具で作ると金額も高くなるので、プロの溶接職人さんでないと作れません。
これらを考慮して、多数のバイクフレームの製作実績がある、株式会社エムエスケーさんにお願いする事になりました。

エムエスケーさんとは出図前の段階から何度も打合せを行わせて頂き、溶接部の形状や補強の形状等について相談し、形状を決定しました。
また、エムエスケーさんはフレーム製作だけでなく、削り部品やプレス曲げの部品も得意とされて
いるので、モーターマウントやカウルステー等の部品についても、一緒に検討頂きました。

こうして、一年をかけて検討を行い、ようやく今月の出図に至りました。これまで、フレームの検討に際しては、上記以外の方々にも色々と相談に乗って頂き本当にありがとうございました。まだ完成したわけではありませんが、この場を借りてお礼申し上げます。

また、フレームが完成致しましたら紹介したいと思います。

(記)評価G 田井中

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