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2019/08/29 EVバイクプロジェクト

EVバイクプロジェクト~vol.71 Bonneville Motorcycle Speed Trials 2019(その7)~

皆さん、こんにちは。
技術企画Gの河合です。

本日はレース4日目!
残すところ、あと1日半。
走れる本数も限られてくる為、最後の勝負に出ます。
3日目の走行時のバッテリー状態(データ)を確認し、バッテリーの電流制限を限界まで開放します。
バッテリー単体評価時の結果を基に、今回の走行後には使えなくなってしまう可能性も想定に入れた挑戦です。
開放度合いは昨日と比べると、大幅な引き上げ具合です。
最後の勝負、これでダメなら我々が設計したEV-02Aの実力はそこまでだったんだという意気込みと覚悟を持って、走行に臨みます。
朝のコースコンディションが良い状態での走行がベストであり、準備でき次第スタートエリアに向かいます。

EV1

AM7:58 マウンテンコース、Mile-0スタートの3台目でスタート。
スタート地点から、走り去る車両を見送った後、急いで車に戻り、FMラジオで流れる結果速報に耳を傾けます。
「車両番号:No.3、記録:201mph(323km/h)」!!!
結果を聞いた車内に怒号にも似た歓声が、ガッツポーズと共に沸き上がります。

このFMラジオは、会場内の皆が聞いています。
我々の結果を聞いた他チームの方も我々と同じ様に喜び、そして祝福してくれます。
但し、この結果は、まだ往路のみの記録です。
BMSTでは往路と、更に復路(反対方向に走行する)の2本の平均が公式記録となります。
つまり、往路の記録だけでは、正式記録とはならず、復路でも同等の結果が必要となります。

往路で現行記録を上回ると、一度車検場に入ります。
その中で、不正がないかの確認が行われるとともに、スタッフ立会いの下で整備が可能です。
復路は往路の記録を出してから2時間以内に記録を出す事がルールであり、それまでに走り終えなければなりません。
車検場の中で、時間の許す限りバッテリーを充電します。
往路の走行でバッテリーは当然発熱しています。
復路では、高くなった温度からの走行となり、往路以上に発熱される事が簡単に予想できます。
「ここまで来たら、2度と走れなくても良い。レコードを取る!」
電流制限の設定は往路と同じ値のままで復路も攻めます。

EV2

AM9:48 リターン(復路)の走行開始。
往路と同様に、車両を見送った後、急いでFMラジオを聞きに行きます。
「車両番号:No.3、記録:207mph(333km/h)、おめでとう!!」
「ヨッシャーーーー!!」

往路と復路の平均車速は204mph(329km/h)
FIM、AMA共にクラスレコード更新です。
更には、FIMに残る公式記録にて、電動バイク全カテゴリーの中でも1番。
EV-02Aが、世界最速の電動バイクになった瞬間です。

EV3

歓喜に包まれながら、レース後の車両検査も無事に合格し、PITに戻り一息ついた後、動画や写真撮影を行いました。
記録を更新し、更には200mph以上の記録も樹立し、最高の結果を得る事が出来ました。

我々、チームメンバーもこの結果を求め、努力を重ねてきましたが、我々の力と技術力だけではここまでは到底到達出来ません。
紹介するときりがありませんが、数多くの方が力を貸してくれた事がこの結果に繋がったものだと思います。
短い製作期間の中、協力して頂いた方々、本当にありがとうございました。

EV4

明日は、塩まみれのEV-02Aの洗車や、ちらかった道具を整理し、発送の為の準備を行います。
また、夜にはアワード(表彰式)にも参加する予定です。
明日の様子もブログにてお伝えする予定ですので、またご覧頂けると幸いです。

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