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2018/08/29 EVバイクプロジェクト

EVバイクプロジェクト~vol.61 Bonneville Motorcycle Speed Trials 2018(その5)~

皆さん、こんにちは。
技術企画Gの河合です。

さて、本日はレース2日目です。
天気は、午前中は無風の予報でしたが、現地に到着すると強風がふき荒れています。

我々はピットに到着後、すぐにサスペンションと車高の調整の為、整備作業に入ります。
すでにレースが開始されている時間ですが、強風の為、他のチームも様子見をしており、走行しているチームはごくわずかです。
セッティング完了後、風が弱くなるのを待って、コースINします。

EV1

2日目、1本目の記録は153mph(247km/h)。
昨日よりは伸びていますが、目標にはまだまだ届きません。
速度が250km/hを超えてくると、昨年と同様に車体が揺れ始め、EV-02の重たい車重では立ち直す事が出来ません。
スロットルを戻して速度を下げると再び安定状態には戻るのですが、それでは記録が伸びません。
1本目のデータと映像を解析し、ステアリング周りの重量を増やす対策を実施します。

2本目の記録、152.8mph(245km/h)。
記録は1本目とほぼかわりませんが、1本目よりも安定しているとの感触です。
3本目に向けて、さらにステアリング周りのウェイトを追加し、バッテリーの充電も行います。

PM2:30過ぎ、3本目の走行開始。
慣れてきたEV-02でのスタートを見送り、サポートカーに乗り込み走り終えて戻ってくるのを待つ為にスタート地点からピットへと戻ります。戻る道中では、現地のFMにて走行結果が放送される為、ラジオに耳を傾けているのですが、突如、携帯電話に着信が入ります。
「計測区間に入った直後に転倒した!」ピットにいるメンバーからの緊急連絡でした。
あとから大会スタッフに聞いた話では、計測区間突入時の速度は184mph(296km/h)だったそうです。

300km/h近い速度での転倒でしたが、ライダーの水谷さんの巧みなマシンコントロールにて、幸いにも手首の捻挫と軽い打撲のみという軽症で済み、またマシンの方もステップ等の突起物は折損したものの、カウル、スクリーンが割れたのみと最小限のダメージでした。

EV2 EV3 EV4

転倒した要因はハンドルが左右に暴れてしまう「ウォブル」という現象です。
転倒する前の走行時の揺れも、このウォブルの前兆だと考えられます。
車両を修復しても、このウォブル現象の再発を防ぐ対策までは、容易に出来るものではなく、今年の挑戦はここで終了とする事としました。

車体を一新し、今年こそ世界最速記録を取れると意気込んでの挑戦だった為、今まで以上に悔しい想いが強いです。また、非常に短い開発期間の中で、たくさんの協力を頂いた関係者の方々に対しては、申し訳ない気持ちでいっぱいです。

本ブログを楽しみに読まれていた皆様、応援して下さっていた皆様、本当にありがとうございました!
今回は記録を持ち帰ることは出来ませんでしたが、必ずリベンジしたいと思います!!

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