2017/09/02 EVバイクプロジェクト
皆さん、こんにちは。
技術企画Gの小森です。
現地からのレポートをお伝えいたします。
レース最終日。
バッテリーの劣化を防ぐため、普段はフル充電をせず、モーターに送る電流にも制限をかけています。
昨日の走りで現状の電流制限を使い切る走りが出来たため、今日はフル充電 + 限界まで電流制限を解除した車両で走りました。
しかし、パワーが出た分、塩の路面ではより扱いが難しくなります。
路面状況も大きな好転変化はなく、アクセルを開けていくとタイヤのグリップが効かず、それ以上開ける事が出来ずに昨日の速度を上回る事は出来ませんでした。
最終日は半日で終了となるため、撤収に向けた準備を考えると時間もなく、また無理に走行しても大きな速度向上が狙えないと判断し今年のBMSTを終える事としました。
レース期間中、気さくに声をかけて頂き、レース面でも精神面でも大きなサポートを頂いたキットさん、ジェーンさん、ロブさん本当にありがとうございます。
また、突然フロントサスペンションを貸してくれと言う日本人になんのメリットもないのに「いいよ」と貸してくれたBLACK ART RACINGの皆さん、突然の訪問にも快く対応して、かなりの安価でフロントサスペンションを提供してくれたSCOTTさん、見知らぬ日本人を温かく迎えてくださるレース関係者、運営の皆さん、結果が伴っていないことが心残りですが、皆さんの支えで今年も無事にレースを終えることが出来ました。
本当にありがとうございます。
ちなみに今後についてですが・・・。
昨日の結果から、バッテリーの限界が見えてきたことは今年の大きな成果だと思います。
今回のデータから、アスファルトと塩路面での損失の差やバッテリーをどこまで無理させればボンネビルで何km/hになるのかが、より正確にシミュレーションする事ができます。
しかし、それはあくまで動力源だけのことであり、マシン全体のスペックとして何km/hまで出るのかを確認する為、長距離アスファルト路面での速度確認ができないか現在検討中です。