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モビテックブログ

2016/09/20 EVバイクプロジェクト

EVバイクプロジェクト~vol.38 2016 Bonneville Motorcycle Speed Trialsを終えて~

皆さん、こんにちは。
技術企画Gの河合です。

既にvol.29~37で現地からの速報を掲載しましたが、今回は『2016 Bonneville Motorcycle Speed Trials』挑戦に関し、振り返りも含めて今一度概要を紹介します。

[8月25日]
飛行機を乗り継ぎ、最後は車でウェンドオーバーまで、実に28時間かけて移動。

[8月26日]
長旅を果たした車両のチェックと整備を実施し、VIRエリアにPIT設営。

[8月27日]
スタッフ全員の受付後、会場入り。炎天下の中、3時間以上並び車検に臨む。

1

[8月28日]
2年ぶりのレースが開幕。スタートの順番を待ち、計測装置の記録を開始させ、いよいよ水谷氏がEV-01Aを発進させる。Bonnevilleの塩の上をゆっくりと動き出し、2~3m程進んだ所でアクシデント発生!
タイヤが塩の地面を削りとり、グリップを一気に失ったリヤがスライドを起こす。マシンを立て直そうと試みるも、370kgある車体は思い通りに動かず真横に転倒。幸いスタート直後の低車速であったため、ライダーの水谷氏に怪我はなく、休息をとりピットに戻った。一方で、車体は転倒によるダメージが大きく、EV-01Aは外装/ステップ/転倒防止バー等の破損に加え、モーターが回らない。
レースに復帰する為に早急にマシンの修復作業に取り掛かる。この日のうちに、システム不具合は原因を突き止め、正常に動作出来るように修復。外装の不具合は、リヤ廻りの復旧対策の目処を付け、カウル類の復旧まで完了。

[8月29日]
転倒防止バーを修復後、スロットル設定を変更し、発進時の挙動と操作性を確認。外装類を修復し、再車検をパスすれば、レースに復帰できると判断。強度を有するモーターケーブルカバーを現地で調達可能な資材でどの様にして製作するか構想と議論。そして、資材を調達し、フィッティングの為に加工を開始。

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[8月30日]
MOTELの駐車場にて一日中、製作作業を実施し、PM19:00にようやく完成。

[9月1日]
再び、レース会場に戻り、早速再車検に臨み、無事にPASS。大会スタッフと共に、EV-01Aの走らせ方と走行条件に関して協議を行う。速度規制を徐々に解除していく事やコース上の風速が3m/sec以下である事等、条件付きでの走行が認められる。

◆走行1本目◆
スタート時にスリップするものの、転倒する事無くスタート。最高車速170km/h、計測区間平均157km/hで無事完走。

◆走行2本目◆
スタート時はほぼスリップする事無く、スムーズに発進。最高車速203km/h、計測区間平均155km/hで無事に完走。但し、200km/h付近にてウォブル現象(vol.24、28参照)が再発。振動状況を確認し、水谷氏と協議を行い、これ以上の速度への挑戦を断念。

3

[9月2日]
会場での記念撮影を実施し、PITの撤収と機材の梱包、レンタカーの洗車を実施。大会の締めくくりとなる表彰式(Award)に参加。

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[9月3日]
MOTELをチェックアウト後、ウェンドオーバーを離れソルトレイクシティーへと移動。EV-01Aと機材をソルトレイクシティーにて輸送業者に引渡し。

[9月4日]
再び、長い時間をかけて帰国。

以上が、今回の挑戦の概要です。

まず、このような結果に終わり、非常に悔しい気持ちでいっぱいです。社内外の沢山の人達の協力や応援、支援、EVバイクプロジェクトに対する理解。それらに対し、結果を出す事が唯一の報いと考えていただけに、それを果たせなかった事は、本当に悔しいです。
想像していた以上に塩の上を走らせる事は、難しいものでした。今回の挑戦は、新記録の樹立はおろか、EV-01Aの性能を発揮する事も出来ずに終わりました。ただし、塩の上を走らせる事の難しさや、車両操作性の重要さ、アクシデントを乗り越える技術力等、得られた事も多かったと感じます。今回の経験を真摯に受け止め、今後の開発の糧とし、更なる車両性能の向上を果たし、必ず再挑戦したいと思います。
課題は山積みではありますが、一つ一つ乗り越え、次回の挑戦に繋げたいと思います。
今後も皆様の応援と協力を宜しくお願い致します!

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