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2016/05/25 EVバイクプロジェクト

EVバイクプロジェクト~vol.25 風洞試験~

皆さん、こんにちは。
ユニット設計Gの山内です。

今回は先日実施しました風洞試験の模様を紹介致します。

本プロジェクトは世界最速のEVバイクを目指しており、時速300km/h以上を想定し、設計しています。車速が300km/h以上にもなると、空力特性は無視出来ない存在になってきます。
たとえば、空気抵抗は最高速度に影響し、揚力は車体を浮き上がらせる為、車両安定性に影響します。その為、空力特性を向上させる事はとても重要であり、弊社のEV-01にとっても重要課題です。

今回の風洞試験では現状の空力特性を把握し、改善点を明確にしていく目的で実施しました。試験方法としてはライダーである水谷氏の車両及びEV-01を持ち込み比較する形で、抗力等の6分力測定や煙による車両周りの空気の流れを可視化しました。

比較車両

空気抵抗を測定すると水谷氏の車両に対し、EV-01はCD値(抗力係数)で0.7程度良い結果でしたが、目標には未達という結果となりました。
また、風洞試験ではタイヤを固定しているにも関わらず、車両が揺れる(実走時と似た揺れ方)と水谷氏からコメントがあり、要因調査の為に煙を使って車両周りの流れを見ていくと、アッパーカウルとフロントフェンダーの間を通った流れ(乱流)がライダーの体に当たっていることが分かりました。

煙試験

この流れが揺れを感じている要因と考え、対策として簡易的にダンボールにて体に当たる流れを遮るとライダーが感じる揺れも減り、CD値も0.8程度良くなるという結果となりました。
また、試験後に車両に搭載したジャイロセンサーを確認すると揺れを感知していなかった為、風洞試験時にライダーが感じた揺れはライダーに当たる乱流によるものだと確信することが出来ました。

変更部品

簡易的な対策でもCD値が0.8下がる為、EV-01の空力特性はまだまだ改善余地があると感じました。
今後は流体解析も実施し、目標達成に向けて改善策を考えていきたいと思います。

最後に、風洞試験設備を借用させて頂きました、
川崎重工業(株)および、試験を実施頂きました川重テクノロジー(株)の皆様、御協力頂きました関係会社の皆様、この場をお借りしてお礼申し上げます。

集合写真

(記)ユニット設計G 山内

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