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2015/05/13 EVバイクプロジェクト

EVバイクプロジェクト ~Vol.12 外装(カウル類)開発について No.2~

皆さんこんにちは、評価グループの田井中です。
今回は前回に引き続き、外装(カウル類)開発について紹介します。 

前回はデザインやレイアウトの検討内容について紹介しましたが、
今回はクレイモデル(粘土)製作から3Dモデル作成までの工程について紹介します。

カウル開発はデザインが決まったからと言って、
直ぐにカウルの製作に入れるわけではありません。
デザインは2次元平面に書いた絵であり、奥行きや見えない箇所の形状については、
3次元で検討しなければなりません。
また、ライダーの乗車姿勢も実際に車両にまたがらないと分らない事が多い為、
今回はクレイモデルを使って詳細形状を検討することにしました。

本来であれば、スケッチの3面視(正面、側面、上面)の原寸図を使って検討する『テープドロー』
と呼ばれる工程などを経て詳細を検討してからクレイモデルの製作に入るのですが、
今回は時間と予算の制約から、いきなり1:1のクレイモデル製作に取り掛かりました。

クレイモデルと言っても、車両全部を粘土で作るわけではありません。
クレイモデル用に金属フレームを作ったり、主要部品(モータ、バッテリ等)のモデルも必要です。
フレームは溶接で原寸大を製作し、モータ、バッテリは経費削減の為、木による私の手製です。
タイヤやサスペンションは中古部品商のMCマニアックさん、バイクショップのサバイバルさんからご提供頂き、これに発泡スチロールやウレタン材を使って、取付部分を再現し、その上に粘土を盛る作業を行います。

そして、今回クレイモデル製作を引き受けて下さったのが、フルゲインの古川氏です。
古川氏はバイクのカスタムパーツ等をクレイモデル作成~製品化まで行っており、
その道では有名な方です。

古川氏を中心に、前回ご紹介しましたデザイナーの黒川氏、ライダーの水谷氏、カウル製作会社の青島氏らにもご協力頂き、クレイモデル製作を進めました。

製作の過程としては、先ずは古川氏がスケッチを元に大まかな形状を作成し、
ライダーの体に触れる部分に関しては水谷氏の意見を聞き、空力に影響が出る部分は青島氏の意見を取り入れ、デザインは黒川氏に監修をお願いすると言った感じで、時には意見をぶつけ合いながら、試行錯誤を繰り返し製作しました。
そして、出来上がったのが以下の写真です。
(後で3Dモデル上で反転させる為、左半分だけ作りました。)

クレイモデル完成後は、3Dスキャナによるデータ化です。
計測したデータをCADに取り込み、いよいよ3Dモデルの作成です。
データがあるので3Dモデル作成は容易く考えていたのですが、ここからが大変でした。
データはクレイモデルがベースなので、寸法もきっちりした訳ではなく、またステーなどの取付部品もウレタンで製作しているため、精度が出ていません。
結局、かなりのデータ修正工数が発生し、3Dスキャン時の基準の取り方など反省点を得ることができ、実際にやってみる事で学ぶことも多々ありました。
また、クレイでは裏面やカウルどうしの合わせ面形状や取付面なども作っていないので、
これらも青島氏に助言を頂きながら作成しました。
その他にも内部部品の変更や仕様の追加等があったため、3Dモデル作成だけで2ヵ月近く掛ってしまいましたが、いろいろな方のご協力を頂き、カウル設計のノウハウを多く得る事ができました。
ご協力頂いた皆様、本当にありがとうございました。

今後は型製作→外装成型→仕上げ→塗装となります。
またの機会に、カウルの製作状況をお伝えします。

(記)評価G 田井中

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