BLOG

モビテックブログ

2015/04/08 EVバイクプロジェクト

EVバイクプロジェクト ~Vol.11外装(カウル類)開発について~

皆さんこんにちは、評価グループの田井中です。
今回は製作中のEV(電動)バイクの外装開発について、2回に分けて紹介します。

最高速を競うにあたり、記録を左右する部品の一つが外装(カウル類)です。

特に今回は、350km/h以上での走行を目指しているため、
空力は車両設計において重要な要素です。
単純に空力だけを追い求めるのであれば、水滴の様な形が最も理想だと言われますが、
バイクである以上、タイヤもありますし人も乗る為、単純な形状と言う訳にもいきません。
さらに、ボンネビルのレギュレーション(出場規定)では、完全にカウルでライダーまで覆う様な外装は、ストリームライナーと呼ばれる別のクラスになります。

我々が出場するクラスでは、「横からライダーの姿が見える事」、
「タイヤの下半分は見える事」等規定があります。
その為、ボンネビルに出場している多くの車両は似たデザインが多いです。

しかし、我々は「出るならかっこいい車両にしたい!」という事で、 (株)未来輪業の黒川氏、Moto GP等のカウル製作実績がある(株)ジーゾーンの青島氏、前回紹介したライダーのマルマスモーター水谷氏、フルゲイン古川氏など豪華なメンバーの助言、協力を頂きながら検討する事ができ、貴重な経験を得ることが出来ました。

さて、前置きが長くなりましたが、デザインについて紹介します。
先ずは、内部部品の形状、搭載の検討結果を黒川氏に提示し、叩き台となる原案を検討頂きました。
スタイリングの方向性は、
1.SONIC FIGHTER:空気を切り裂いていくような、精悍でシャープな表情。(図:A1)
2.MUSCLE BULET:モーターの絶大なトルクを感じさせる高密度で筋肉質なプロポーション。(図:B1)
3.UNIQUE ELEMENTS:ディテールが秘めた能力を語る。分割された構成で機械の魅力を表現する。(図:C1)
これら3案の中から良いところを融合し、スタイリングの方向性を決めました。

次に空力です。
空力では、車両上部、サイド、下部、後方における空気の流れを考え形状を検討し、
さらに、青島氏からはリフトアップ(下部からの空気の流入による車両を持上げる力)が入らない様な形状と、高速での風圧に耐えれるカウル形状等について助言を頂きました。
また、水谷氏からは、ボンネビルで時折吹きつける横風に対する対策や、塩害対策等について要望があり、これらを考慮して、デザインを煮詰めて行きました。

その中でも苦労した部位がダクト部です。
我々のEVバイクは油冷を採用しており、その為オイルクーラーの冷却が必要です。
当初は市販のバイクと同じ様に、前輪の後ろに横向きに配置しようとしましたが、
水谷氏から「塩で目詰まりする為、あまり良くない」と助言を頂き、そこで考えたのが、両サイドに縦置きのレイアウトです。

配置はなんとかできたのですが、次に困ったのがダクトの形状です。
空気の流量を確保しつつ、なるべく塩が入らない様にする為、試行錯誤を繰り返し、その結果、以下の図で示す様な形状にすることで、空気を導入しつつ、塩が入ってもすぐに取り外して掃除が出来る構造にし、未来的な外観となりました。

次回はクレイ製作~3Dモデル製作までの過程について紹介したいと思います。

(記)評価G 田井中

モビテックへのお問い合わせはこちらから

製品設計・3Dスキャナ・試作品製作・治具製作など各種CADに関する依頼はこちらから

CONTACT

contact

Copyright © 設計・評価・解析に至るまで総合的に手掛ける自動車開発専門のエンジニアリング企業 株式会社モビテック All Rights Reserved.