COLUMN

NV(振動・騒音)解析

2023/09/29 NV事業

騒音低減アイテム紹介

今回は騒音低減に使われるアイテムを、簡単な原理を添えて紹介して行きます。

音が壁に入射すると(入射音)、反射して返ってくる音(反射音)、透過して外に届く音(透過音)に分かれ、そして一部が壁に吸収され振動や熱に代わります。

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透過音を抑制する手段として、吸音材と遮音材について説明していきます。

吸音材
吸音材とは、その部材を通過する音(空気の振動)を部材との粘性摩擦により熱に変換し、減衰させる材料です。
一般的に吸音材は多孔質構造をしています。多孔質構造とはその名の通り、細かな孔が多量に空いている構造の事で、イメージとしてはスポンジの様な素材です。
吸音材は波長の短い高周波の音には効果的に作用し、波長の長い低周波ほど効果が小さくなります。

吸音材を壁に設置すると、入射音が吸音材を通過する際に減衰される事で、壁にぶつかった後の反射音や透過音を低減する事が出来ます。
その為、外に出る音を小さくするだけでなく、内部の音の反響を抑える効果もあります。

<吸音材の効果>

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遮音材
遮音材とは、その部材にぶつかる音を跳ね返し反射音を大きくする事で透過音を小さくする材料です。
比重や質量が大きいと遮音性が高くなり、合成樹脂やゴム材が使われています。
吸音材同様に、高周波の音に効果を発揮し、透過性のある低周波の音ほど効果が小さくなります。

遮音材を壁に設置すると、反射音が大きくなり透過音を低減できますが、内部の音が反響しやすくなります。
その為、吸音材と合わせて使用する事で、反響を抑えつつ透過音を低減出来ます。

<遮音材の効果>

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<吸音材+遮音材の効果>

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このように吸音材・遮音材を組み合わせることで、騒音を低減する事が出来ます。
より効果的に吸音材や遮音材を使用したい場合、騒音のレベルや周波数を把握し、それに適した材質や厚みを選ぶ必要があります。
弊社では様々な環境での振動や音の測定・解析を受け付けておりますのでお気軽にご相談ください。

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