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NV(振動・騒音)解析

2023/04/28 NV事業

ハンマリング試験による単品状態とアセンブリ状態でのモード比較

弊社ではNVの課題に対してハンマリング試験で課題となる周波数とモードを特定し、対策方法の提案をしています。

今回は、物性の異なる2つのプレートに対して単品状態、アセンブリ状態でそれぞれハンマリング試験を行い、単品状態でハンマリングした際のモードがアセンブリ状態でも確認できることを示します。

【検証方法】
プレートの各モードが確認できるように加速度センサーを貼り付けます。加振位置は、写真の×印で実施します。単品状態、アセンブリ状態でそれぞれハンマリングしました。

NV33_12NV33_22

図1.ハンマリング試験

【結果(伝達関数)】

NV33_3

図2. 伝達関数

上記グラフより、単品状態とアセンブリ状態では近い周波数帯でピークを持っていることを確認できました。
また、アセンブリ状態のみに見られるピークの存在を確認できました。(※印)

【結果(モードの比較)】

部品Aの620Hzのモード(左上)とアセンブリの600Hzのモード(右上)
部品Bの580Hzのモード(左下)とアセンブリの660Hzのモード(右下)
をそれぞれ比較すると、似た動きをしていることから同等のモードであることが推測されます。

【まとめ】
本試験では、伝達関数、モードがアセンブリ状態と単品状態で異なることを確認しました。
以上より、アセンブリ状態のモードを確認する為に単品状態でのハンマリング試験を行うことは有益ですが、アセンブリ状態のみに見られるモードもある為、アセンブリ状態でのハンマリング試験を実施することも重要です。

弊社では、条件違いや対象物によって異なる測定方法の精査・提案を致します。
「ハンマリング試験をしてみたいけど、やり方がわからない」や「異なる条件でのハンマリング試験を実施して欲しい」などありましたら、お気軽にご相談ください。

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