2020/03/12 3Dスキャン・リバースエンジニアリング
ATOS5は測定するワークの大きさによって、カメラのレンズを交換して3Dスキャンします。
一眼レフカメラで、風景や街並みを撮像する時は画角を広く、花のおしべ/めしべを撮像する時は画角を狭くするといった原理と同じです。
今回は少し変わったものを3Dスキャンしてみました。
画角違いによる出来上がったSTLデータを視覚的に表現してみました。
比較すると良く分かりますが、画角が狭いレンズの方が形状再現性があります。
これは3Dスキャン時の点間距離が小さいレンズである為です(一眼レフカメラでも同様なことが言えるかと思います)。
拡大してみました。
画角が小さいレンズは形状再現性がありますが、画角内に入らないワークが大きい物には適しません。
勿論、工数( = 見積り)を度外視するならば撮像できます。
撮像したSTLデータを幾つも合成(合体)して、一つのSTLデータを作成する事になります。
ということは、データ上での「貼り合せ誤差」が多く累積され、結果として測定精度の悪いSTLデータになります。
一眼レフカメラと同じで、ワークの大きさに適したレンズを選定しなければなりません。
弊社では、高精度スキャナを所持していますが、レンズも種類を持っていますのでご安心下さい。
「3Dスキャンしたけど形状再現度が低く、その後の加工で使えない」や、「リバースエンジニアリングで3DCADデータ化したいけど、STLデータの再現度が低くて使えない」など、お困りの際は是非弊社までご連絡ください。